
#1 クエルナバカ紹介 − クリスマス特集
UNA FELIZ NAVIDAD Y UN PROSPERO ANO NUEVO 今回は、クリスマスカード代わりに、#1、#3、#4と、続けてモレーロス 州クエルナバカのクリスマス特集をいたします。 メキシコには、メキシコがみっつあります。メキシコ国、メキシコ州、そして 首都であるメキシコ市(メキシコ連邦区)です。度々、ご紹介しているように、 クエルナバカはモレーロス州の州都で、モレーロス州は、北はメキシコ連邦区 とメキシコ州に、西から南にかけてゲレーロ州(銀の街タスコやアカプルコが ある)に、東から南にかけてをプエブラ州(古都プエブラが有名)に囲まれて おり、約5千キロ平方弱の小さな州です。この州の主な産業は、砂糖黍の栽培 で、アシエンダ・デ・コルテスなどの古くから残る美しい荘園は、もともと砂 糖黍畑や製糖工場の荘園でした。 モレーロス州には紀元前1,500年頃から既に人が住んでいたと言われています。 西暦1520年にコルテスが来て、この地を気に入ってしまったのは、既にお話し たとおりですが、その後のメキシコの独立戦争や、革命の時には、ホセ・マリ ア・モレーロスや、ご存じエミリアノ・サパタ等、モレーロス人が多く活躍し、 彼らの銅像があちこちで見られます。 モレーロス州には、水浴施設が数多くあります。よその州の人たちから、モレ ーロス州の人たちが水を使い過ぎると文句が出る程で、雨量の少ないメキシコ にしては、たいていの家にはプールがある上に更に、豊島園をもっと大きくし たようなプール公園施設が、いくつもあるのですから、使用する水の量も並大 抵ではありません。 その外に、映画「ターザン」の撮影が行なわれたという、美しい川が流れる自 然公園ラス・エスタカスや、水上スキーも楽しめる湖テケスキテンゴなど、自 然の水浴場がいくつもあります。また、モレーロス州を含め付近は火山地帯で もあって、温泉も楽しめ、スパが売り物のホテルもあります。どこまでも、自 然に恵まれた土地なのです。 前置きが長くなりましたが、今回は、今話題の活火山ポポカテベツルのお話を します。一般にポポ(ポポには「クソ(失礼!)」という意味もあるので、ち ょっと使うのに勇気がいります)と呼ばれているこの火山は、クエルナバカの 北東の角、メキシコ州とプエブラ州の3州に跨がってそびえる、高さ5,452mの、 頂上付近が万年雪に覆われた、メキシコ富士とも(私に)呼ばれる美しい山で す。しばらくは静かにしていて休火山と思われていましたが、私達がメキシコ に来た1994年に大きな噴火があり、その後、煙や水蒸気をあげるなどの活動を 繰り返しています。 1994年の噴火前には、火口付近まで登ることが出来たそうです。でも、噴火後 は、直下の休憩所までしか通行が許可されていませんでした。私達も、何度か、 車でこの休憩所まで登ったことがあります。この付近から上は雪に覆われてい て、山を駆けおりる冷たい空気を吸いながら、峠の茶屋で、ソペと呼ばれる軽 食と、甘いシナモン入りのメキシコ・コーヒーを飲むというのが気に入りのコ ースでした。ここのトルティージャは、緑色や黒をしていて、これは、原料の 粉が、緑色や黒いとうもろこしから作られているからで、味も濃く、焼きたて のトルティージャは、これだけでも充分おいしいのです。 最近では、火山情報が、毎日黄色信号を出していて、半径7km以内には入れ ないそうです。茶屋のおばちゃんとも仲良くなったので、今頃どうしているか 心配です。
茶屋で黒いトルティジャを焼いてお昼

このポポの麓、と言っても5000m以上の高度にイスタチアトルという小さな村が あります。この村はクリスマス・ツリーの産地として有名で、毎年クリスマス・ シーズンになると、クリスマス・ツリーを売り出すのですが、ツリーを買った 人は、切り倒したその木の代わりに、何本かの苗木を植林する義務があります。 11月には、ここで買った大きな本物のクリスマス・ツリーを、屋根の上に縛 り付けて走っている車をよく見かけたものです。 1998年も終わろうとしていますが、エル・ニーニョの影響による異常気象はモ レーロス州も例外ではなく、春には全く雨が降らず、山火事が頻発するのに消 火作業がはかどらず、灰が降り、煙が青空を覆ったものでした。雨期が来てや っと一息ついたと思ったら、今度は火山灰が降ってくる有様です。クエルナバ カの碧い空も白っぽくなりがちなのは、残念なことです。
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