#4.トピックス

今回は、#3のタウンガイドに引き続き、セマーナ・サンタ特集として、トピッ
クス、#6の著書「クエルナバカの碧い空」紹介とも、メキシコ縦断アメリカ転
々旅行の顛末をお伝えします。

SEMANA SANTA(聖週間)が始まりました。これは、今年は4月1日が初日に当た
るのですが、JUEVES SANTO(聖木曜)から、VIERNES SANTO(聖金曜)、SABADO
SANTO(聖土曜)、DOMINGO RESURRECCION(復活の日曜)まで続き、十字架を担い
だキリストが丘を目指して歩くという行事があります。メキシコではタスコやメ
キシコ市での行事が有名です。

ちなみに、他の中南米の国々や、フィリピンやスペインでもこの行事があるそう
ですが、どのような行事かご存じの方はお教えください。場所によっては、実際
に、キリスト役の男性の手の平に釘を打って、十字架にはりつけて歩かせるとい
う国もあると聞いたことがあります。本当でしょうか。それは、どこですか?

#3のタウンガイドでお話したとおり、信仰心の薄い私達は、単にクエルナバカ
の混雑を避けるため、旅行に出ることにしました。今回の旅行は、発案者である
夫のかずさんに任せてしまったせいで、なんと、車でメキシコを北へ縦断、陸路
国境を渡り、アメリカ南部を転々としたあと、また別のルートでクエルナバカま
で南下するという、ここに居残るのと出掛けるのとどちらが良いか、真剣に考え
てしまうような究極の選択的計画が、出来上がってしまったのでした。

計画によると、3月27日(土)出発、29日(月)エル・パソを通って米国入
り、グランド・キャニオン、ラス・ベガス、デズニーランドを含めたロス・アン
ジェルス滞在、サン・ディエゴのシー・ワールド訪問を経て、4月5日(月)ノ
ガーレスを通って再びメキシコ入りし、4月8日(木)クエルナバカ帰着という
旅行です。
いよいよメキシコとはしばしのお別れ…

(クリックで拡大)
これは、メキシコ国内では、往路はモレーロス州、メキシコ市、ケレタロー州、
アグアスカリエンテス州、サカテカス州、ドゥランゴ州、チワワ州を、帰路はソ
ノラ州、ナヤリト州、ハリスコ州、ミチアカン州、メキシコ州と、1首都11州
に亘り、アメリカでも、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州、ネバダ州、
カリフォルニア州の5州に亘る旅行でありました。かずさんが、一応の走行順路
及び宿泊地の予定表を作りましたが、道路事情も治安もわからず、ホテルの予約
もできません。

キャディラックを思い切り運転できる夫と、デズニーランドで遊べる子供たちだ
けが楽しめる計画で、私といえば、ちょっと風邪気味ということもあって、あま
り積極的に喜べない旅行でした。しかし、いざ出発してしまえば、若い頃にした
無謀な貧乏一人旅を思い出させる珍道中となり、面白おかしな旅行で、やっぱり
出掛けて良かった、ヨカッタ。

まず、メキシコ国内の旅行は順調でした。地図上ではクエルナバカから国境の町
シウダ・デ・フアレスまで1896KM、帰りの国境通過地点ノガーレスからクエルナ
バカまで2362KMで、往復路のほとんどが、よく整備された高速道路であり、途中
コロニアル調の美しい町サカテカスの市内見学をするなど余裕もありました。

以外だったのは国境の検問所です。行きの通過点、エル・パソでは、検問所に向
かう車が、検問所が見えるずっと前から長い列をつくり、これは厳重なチェック
があるに違いないと、ビザなどの書類も手元に揃えて待ちました。検問所近くに
来ると、係員がシェパードなどの犬を連れて嗅ぎ回っていますが、私達は完全に
フリーパス。用意の書類も出番がありませんでした。全くがっかりする程です。
あっけなく国境越え      最初のアメリカはエルパソ 

(クリックで拡大)
そういえば、車道の両脇の歩道には、買物袋を手にした人々が、全く近所の横断
歩道でも渡るように、歩いています。メキシコ人がアメリカに入国するのは、最
近非常に難しく、ビザの申請も色々な書類が必要と聞いていましたから、この簡
単さには拍子抜けしてしまいました。周りの車のナンバープレートも、メキシコ、
アメリカ両国の様々な州を示していますし、長い列がいつまで続くのか、毎日、
この調子で、両国間を普通に行き来しているのでしょう。

帰路、ノガーレスからメキシコ入りした時には、車の列もなく、もっとスムース
でした。係員に止められ、車のトランクを調べられましたが、さっと見て終わり。
「どこから来てどこへ行くのか」という質問に、「アメリカからメキシコへ帰る」
と言う、単純な質疑応答があったのみで、何ら手続きと呼べるものはありません。

ガイドブックによると、陸路メキシコに入国する人は、72時間以内のメキシコ
滞在ならばノーチェックで通過できるが、それ以外は、ツーリストカードにスタ
ンプをもらう事と書かれています。しかし、私達は、車を降りることもなかった
し、入国の日時も記録していないので、どこでスタンプをもらうのか、どのよう
に滞在時間をチェックしているのか不明です。陸路で入って、空路で出国する人
は、ツーリストカードが必要と思われますが、そんな旅を経験した方は、どのよ
うにされたか、教えてください。

検査と言えば、むしろメキシコのソノラ州に入ってからと、次のシナロア州に入
る時に、荷物検査があって、トラックは重量を計られたり、わたしたちは、果物
などを持っていないかどうか聞かれたりして、そちらの方が厳しい感じでした。
もちろん、何の問題もありませんでしたが・・・。

このように、ほとんどフリーパスの国境ですが、検問所の向こう側とこちら側で
は、こんなに長い国境を共有するとは思えないほどの違いがあります。建物や人
々の違いもありますが、そんな相違点をいくつか挙げてみます。

メキシコは、州境には必ず、州の終わりと始まりを告げる標識があり、その付近
に高速の料金所もあって、「良い旅を(BUEN VIAJE)」など書かれていますが、ア
メリカ国内では、料金所もないし、そのような看板は見ませんでした。

アメリカの高速道路(フリーウェイ)の速度制限は最高75マイル(約120キ
ロ)で、超大型トラックも最高速度に達しようというスピードで走っています。
メキシコの高速道路の制限速度は、最高110キロですが、トラックやおんぼろ
車は、時には止まっているんじゃないかと思うような遅さで走っており、山の中
の曲がりくねって視界のきかない道路が多い時に、一車線しかないと、追越しも
できず、悲惨です。

アメリカの豊かさ、清潔さも、このように長く国境を接しているとは思えない程
の違いです。とくに、国境付近は、アメリカ側もメキシコ側も、雨が少なく荒涼
とした砂漠地帯なのに、片やラス・ベガスなどの大都市が広がり、片や痩せこけ
た牛が枯草を食むという、その貧富の差の大きさが一目でわかってしまう程なの
が驚きです。

もっとも、それでもメキシコが大好き。帰ってくるとホットするのがメキシコの
良さでしょうか。

帰宅後に計算してみれば、全走行距離はなんと約7,500KMに達しました。直線距離
にすると北海道の北端から九州の南端まで、2往復分に相当するそうです。

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バックナンバー
#2 メキシコの住宅事情
#3 警官への賄賂
#4 音楽友の会 10周年コンサート裏話
#5 ノーチェ ブエナ物語
#5 クリスマス行事
#6 年末年始の休みとグアダラハラ家族旅行
#6 トレス レイエス
#7 ビザの種類と更新
#8 モナルカ蝶の聖域ツアー
#9 ガールスカウト奈良支部
#10 チャイコフスキーのバレー「白鳥の湖」


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