
#1 クエルナバカ紹介 − モレーロス庭園
セントロのコルテス宮殿と隣り合わせてあるのが、もともと「英雄の庭園」と呼 ばれたモレーロス庭園です。
広々としたモレーロス庭園

この場所には、古くはコロン市場がありましたが、1908年に、当時の州知事 が、市の中心部にプラザ(広場)が必要であるとして、市場を壊し平地にしたの が始まりでした。その後、この場所は時代の移り変りに伴って、常に改修を強い られてきました。 エストラダ・カヒガル州知事(現クエルナバカ市長の祖父)の時代には、モレー ロス像が作られ、大々的な開幕式が行なわれました。その後、この像は追放の憂 き目にあい、その後に作られた名もない芸術家たちによる銅像や彫刻も、作られ ては撤去され、州内の地方に追放されてきました。1992年に、最終的な大改造が 行なわれ、ホセ・マリア・モレーロス像が帰ってきて、現在の広場全体を見渡す 位置に置かれたのです。モレーロス像の帰還の時には、像を構成している石をひ とつひとつ運び込んでは再び組み立てるという作業が行なわれ、当時の大きな話 題となったそうです。
石の積み重ねで出来ているモレーロス像

三階建ての石作りの州庁舎は、1955年から1969年にかけて建設され、新たな州の 本拠地となりました。毎年独立記念日に、メキシコ市のソカロの大統領府のテラ スから大統領がグリトを叫ぶその頃に、ここの三階のテラスから、州知事がメキ シコの国旗を振りながら、「ビバ・メヒコ!」とグリト(叫び)をあげます。こ の日は、ソカロ周辺は大変な人出となり、危ない雰囲気となります。 この州庁舎のアーチ型の柱や、中庭の造りは、スペイン征服時代の建築物を思い 起させる様式です。州庁舎は、就業時間中は中に入って見学することが可能です。 このように、度重なる庭園の改修によって、クエルナバカ市の伝統的な庭園とは 異なる、樹木の少ない、だだっ広い広場となってしまいました。メキシコ人と話 をすると、過去の改修によって多くの木々が切られてしまったことを、今も嘆き ます。しかし、広々としたプラザでは、様々な行事が行なわれますし、デモ隊が 決起大会を開くこともあります。日曜の人込みでは、運が良ければインディヘナ の踊りなどのパフォーマンスを見ることもできるし、子供たちがローラーブレー ドで思い切って走り回ることもできます。モレーロス像の前に特設舞台ができて、 ロック・コンサートが開かれることもあり、なかなか、貴重な空間と思います。 広場の有名な写真屋さんも、改修の度に追い出されそうになりながらも、何とか 今だに細々と商売を続けています。この写真屋さんに、馬とソンブレロとカービ ン銃の小道具と一緒に、ポポカテペツル火山の絵を背景に写真を撮ってもらえば、 どんな観光客もモレーロス州南部の革命戦士になれるし、モレーロス州の歴史の 一端を知ることができます。
絵のバックで記念撮影はいかがかな?

セントロ周辺を歩き疲れたら、ベンチに座ってマン・ウオッチングも楽しいでし ょう。昼間っぱらから抱き合っているカップルもいるし、死ぬほどボケーっとし ているメキシコ人ぽい人もいます。木陰が少ないので、暑いですが、ここで売っ ている氷水は、氷も水もちょっと危ないので敬遠したほうがよさそうです。
チョッと危ないかき氷屋さん

バックナンバー
#1 クエルナバカの位置、高度
#2 クエルナバカの歴史
#3 峡谷の町、クエルナバカ
#4 常春の街、クエルナバカ
#5 モレロス州紹介
#6 カテドラル(大聖堂)
#7 コルテス宮殿
#8 ボルダ庭園
#9 ブレイディ博物館
#10 セントロのソカロ
#11 角屋(Sumiya)の歌舞伎座
#12 テオパンソルコのピラミデ