#1 クエルナバカ紹介 − 「小さな写真博物館 ”El Castillito”」
「小さな写真博物館」は、文字通り小さくて可愛らしいお城のような建物 ”El 
Castillito”の中におさまっています。セントロの有名なホテル・ラス・マニァ
ニータスから歩いてすぐ近くのこの写真博物館に、散歩の途中に立ち寄ってくだ
さい。お時間は取らせません。
おとぎの国へご招待 「小さな写真博物館」

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さて、現在は使われていませんが、つい最近までメキシコ−クエルナバカ間に鉄
道があり汽車が走っていました。客車としては20年くらい前まで、貨物列車と
しても、一昨年くらいまで活躍していて、運が悪ければ、踏み切りで長い貨物列
車が通り過ぎるのを待たされたものです。踏み切りといっても、遮断機も何もな
く、遠くから汽笛をならしながら、或いは無言で通り掛かる汽車におっかなびっ
くりだったのですが、一日、数回だけ、ゆっくりと通り掛かる汽車は、何とも懐
かしい風景でした。

ついでですが、散歩の途中で、線路を歩くと、線路の縁の狭い土地に、無断で住
み着いた貧しい人々の小屋が並んでいたりして、ちょっと危険な匂いがします。
でも、それぞれ小さな商売をし、鶏を飼ったりして、一生懸命生きていています。

さて、1877年、ポルフィリオ・ディアスが大統領になり、31年間の長きにわた
って大統領の座に居座りました。彼は、悪評も高かったけれど、メキシコの近代
化には大きな役割を果たし人物でありました。工業化を進め、経済を活発化させ、
そしてメキシコ最初の鉄道を敷いたのが彼でした。

1897年に、メキシコ−クエルナバカ間の鉄道が開通すると、必要になったのが、
セントロと駅を結ぶ快適な道路でした。しかし、セントロと駅の間には Oacalco
(オアカルコ)という深い峡谷があり、これを越えて架けられたのが、ポルフィ
リオ・ディアス橋です。この橋と新しくできた石畳のレアンドロ・バジェ通りの
開通式が1900年9月15日にあり、市民生活に大きな変化をもたらしたのでした。

この橋は非常に美しかったので、2年後には、テラスや遊歩道を整えて、ポルフ
ィリオ・ディアス公園ができました。更に、付近の glorieta (街路辻)には、
3つのフランス様式の大きな噴水が設けられ、今も高々と水を吹き上げています。

さて、El Castillito(可愛いお城)という愛称で市民に親しまれている写真博物
館は、1903年に完成しました。クエルナバカの最新の工場産の圧縮レンガ造りで、
フランス建築の影響を受けており、最初は橋や公園の管理人の家として使われま
した。その後、革命時代など何度か放置され、1930年代に、現市長のおじいさん
のエストラーダ・カヒガル州知事が修復し、さらに、お父さんのセルヒオ・エス
トラーダが、市に働き掛け、諮問委員会が、正式に市の援助を得て、1986年10
月18日に、以前の美しい建物を、「小さな写真博物館」として甦らせたのです。

その名の通り、非常に小さな建物です。管理人のいる入口の部屋の奥の小さな部
屋と、階下の部屋に、古いクエルナバカの白黒写真が飾られてある、それだけで
す。頼めば、扉の陰の急な階段を登って塔に出ることもできますが、市の中心街
なので見晴らしがいいとは言えません。
白黒写真でクエルナバカの昔が偲ばれます

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写真博物館の向かい側の扉から、美しいポルフィリオ・ディアス橋に降り、峡谷
を巡る遊歩道があります。この遊歩道は、峡谷のわきをメルカド(市場)付近ま
で続いていて、美しい緑や湧き水、水道橋などをながめながら、約2時間の散歩
を楽しめます。乾季には、ちょっと水が臭うかも知れません。

写真博物館はアグスチン・グメス通り#1にあって、入場料は無料です。月曜か
ら金曜までの午前10時から午後2時まで、週末の土、日の午前9時から午後3
時までの開館。遊歩道は夜6時までで、その後は扉がしまってしまうので要注意

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バックナンバー
#1 クエルナバカの位置、高度
#2 クエルナバカの歴史
#3 峡谷の町、クエルナバカ
#4 常春の街、クエルナバカ
#5 モレロス州紹介
#6 カテドラル(大聖堂)
#7 コルテス宮殿
#8 ボルダ庭園
#9 ブレイディ博物館
#10 セントロのソカロ
#11 角屋(Sumiya)の歌舞伎座
#12 テオパンソルコのピラミデ
#13 モレーロス庭園
#14 マキシミリアーノの家「薬草植物園」

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