#1 クエルナバカ紹介 − シケーロス工房
シケーロス(David Alfaro Siqueros)は、1896年チワワに生まれ1974年クエルナ
バカで亡くなった、メキシコを代表する画家で彫刻家です。ディエゴ・リベラやホセ・
クレメンテ・オロスコなどと共に、メキシコ壁画芸術を確立した画家でもあります。

メキシコの画家や作家は、深く政治と関わり、常に大きな発言権を持ってきまし
た。シケーロスは平等主義者であり、インディヘナ原住民の文化を支持した一人
です。その画風は前衛的で、当時の政治に対する怒りを表わして、非常に強烈な
印象を残します。

シケーロスは、1964年から1974年に亡くなるまで、クエルナバカのこの家に住み、
ここで最後の壁画をいくつか制作し、1973年12月12日、死の25日前に、こ
の家と最後の作品を国に寄付しました。国は、死後10周年を記念する1984年の
6月15日に、LA TALLERA CASA ESTUDIO DE DAVID ALFARO SIQUEROS(シケーロ
ス工房)として、またシケーロス博物館として一般公開し、現在に至っています。

シケーロス工房で、現代画家の展覧会を中心に、彫刻や切手展など、様々な催物
が開催されていることは、#2文化情報でお知らせしてきた通りです。昨年4月
には、日本人画家の故コーヒン・トネヤマ氏の展覧会がここで開かれ、日系人画
家のホルヘ・ニシザワ氏が開幕の式典に来賓として参列されていました。このよ
うに日系人の画家も多く活躍していて、この国の自由な色彩感覚だけでなく、芸
術家にとって心地よい環境が魅力のような気がします。

丁度、現在、画家GUSTAVO MACHADOの作品展「ALUSIONES INTERIORES」が開かれ
ています。ちょっと幻想的で、様々な色調の緑色や、渋いさび色などの色使いが
快い絵です。GUSTAVO MACHADO展は、8月31日まで、月曜を除く毎日、朝10
時から午後5時まで開かれています。入場料は5ペソ(約65円)です。
色使いがなんともいい感じ

(クリックで拡大)
シケーロス工房は、我が家から徒歩5分、ベヌス通り52番、閑静な住宅街の中
にあり、前にはシケーロス広場もあって、散策にも絶好です。工房の外に大きな
壁画がありますが、屋外であることもあって、保存状態がよくないのが残念です。

メキシコは現在雨季。夕方から、それこそ大木も枝を折られるほどの雷雨が降り、
ちょくちょく停電にもなります。こんな時期、コンサートは絶望的ですから、晴
れ間を見計らって、静に絵を見て過ごすというのは、いかがでしょうか?

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バックナンバー
#1 クエルナバカの位置、高度
#2 クエルナバカの歴史
#3 峡谷の町、クエルナバカ
#4 常春の街、クエルナバカ
#5 モレロス州紹介
#6 カテドラル(大聖堂)
#7 コルテス宮殿
#8 ボルダ庭園
#9 ブレイディ博物館
#10 セントロのソカロ
#11 角屋(Sumiya)の歌舞伎座
#12 テオパンソルコのピラミデ
#13 モレーロス庭園
#14 マキシミリアーノの家「薬草植物園」
#15 小さな写真博物館 “El Castillito”

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