
「クエルナバカの碧い空」第26号
#4 トピックス ― ノパール NOPALで健康に!昔、昔、新宿の甲州街道沿いのアフリカ・レストランでサボテンのステーキという のを食べたことがあります。店の名前も忘れたし、なぜアフリカ・レストランで サボテンなんか食べたかも覚えていませんが、それほど美味しいと思わなかった 事だけは確かです。(なぜかカンガルー肉のステーキもメニューにあったけど、カ ンガルーって、オーストラリアですよね?) あれから幾星霜、サボテンの本場メキシコで、極く普通にサボテンのキンピラなど を食べる毎日を送ることになろうとは、あの当時、誰が想像し得たでしょうか?し かも、これが美味しい上に栄養満点、今では大好物なのです。キンピラなどの和食 にも使える食材だし、チレを加えてお酒のおつまみにも最適です。 しかしながら、もう1年以上も前から、「サボテンは日本ですごく流行っていて、 日本に輸出すれば、おおもうけ間違いない!」と言い張る友人のニコラスの言葉を 眉に唾で聞いていた私が、ひょんなきっかけから、サボテンの輸出に関与するなん てことは、これは、もう想像を絶する展開です。
延々と広がるノパール(うちわサボテン)畑 トゲを取って出荷します(クリックで拡大)
サボテンの種類は多様ですが、肉厚な葉を食べるノパールNOPALという種類は、 高度が2000メートル以上のモレーロス高原で、もっとも効率よく栽培されてい ると言われ、サトウキビと並んで重要なモレーロスの産業であります。ノパール農 家では、このノパールの葉を収穫し、刺を削ぎ落としたのを、直径約1メートル、 高さ2メートル以上にも及ぶ筒状に積み上げて出荷します。一年中旬の野菜である ノパールのこの独特な収穫風景は、いつでもトラヤカパンからソチミルコに向かう 途中のノパール畑で見られます。 さて、メキシコ人は、揚げ物料理が好きなだけでなく、チーズ、生クリームなど、 脂肪の摂取が異常に多く、その割に野菜嫌い、しかも大酒飲みで、大食らい。糖尿 病や心臓病がまん延して、平均寿命も短いのでは心配になるのですが、それが意外 とそうでもないのです。 周りを見まわしても、70歳代はそれこそ働き盛り、80、90歳代のおじいさん、おば あさんも超元気で、おしゃれしてコンサートに来てくれるし、先日など、タクシー に乗ろうとしているジョンに道で出会ったら、何と、これからゴルフに行くという のですから、ビックリ。何せ、ジョンは現在93歳ですから・・・。 それもこれも、全部、ノパールを毎日食べているから・・・。という訳で、メキシ コ人の若さと健康の秘訣を強引にノパールに結び付けて、皆さんに、ノパールにつ いて知っていただこうと思いつきました。そこで、とうとうノパールの輸出を仕事 にしてしまったニコラスの日本向けの新米代理人として、私から一言、宣伝をさせ ていただく次第です。 ニコラスが始めた仕事とは、新鮮ノパールや、ノパールを乾燥させて粉末にしたも のを輸出することです。既に、ベルギー、フランス、中国向けに輸出を開始しました。 日本のように、検疫が厳しく手続きが難しい国へは、粉末を輸出します。粉末は、 カプセルにして飲むか、またはそのままお湯で溶いて、お茶のように飲む方法があ り、これは、新鮮なノパールの成分の90%近くが水分であることから、メキシコ 人のように毎日大量に食べることができない日本での、最も効率的な摂取方法である という事情もあります。 メキシコ人の研究によると、ノパールの有効成分の代表は繊維質であり、その他、 17種のアミノ酸やビタミン、各種ミネラルが含まれています。しかし素人目で見 て、ノパールの秘密は、その繊維と、納豆にも似たネバネバ粘液にあるようです。 その代表的な効果は以下の通りです: 1) 肥満: ノパールの17種のアミノ酸のうち8種のアミノ酸が、血糖値 を下げる働きをして、エネルギーを与えるとともに疲労を防ぎます。満腹感を与え て食欲を抑え、植物タンパン質が、体の組織から水分を引き出して血管に送るので、 体が引き締まるとともに、血行をよくします。 2) 糖尿病: ノパールは血液中の血糖値を下げて、安定させる働きを持つ ことが研究でわかっています。ノパールに含まれるカロチンや各種ビタミンによっ て、糖尿病による視覚障害や、血管や神経などの二次障害の症状を和らげます。 3) 高コレステロール・高脂肪: ノパールのアミノ酸や繊維質などが、血 液中の余分な血糖が脂肪に変わるのを防ぎます。また成分中のニコチン酸が、悪玉 コレステロールを善玉コレステロールに変えるので、心臓病の予防になることがわ かっています。 4) 動脈硬化: アミノ酸や繊維質により、血管の壁を強くし、血液の流れ を促進します。 5) 胃潰瘍・消化器官の不調: ノパールの植物繊維質とその粘液により、 胃酸過多を防ぎ、胃の粘膜を守ります。香辛料の取り過ぎや、アスピリンなどの薬 を飲んだときに生じる胃の粘膜の損傷を抑えます。 6) 消化器官の働き: ノパールには、各種ビタミンや繊維質の他に、カル シウムや鉄分などのミネラルを多く含み、肝臓の働きを助けるだけでなく、体全体 を生き生きとさせます。お酒の飲み過ぎや、たばこなどによる免疫障害を取り除き ます。また、精神を安定させ、それによって、体全体の働きを助けます。 7) 腸の掃除: ノパールの水に溶けない植物繊維が水分を吸収し、消化を 助け、健康的で規則的なお通じを促し、それによって発癌物質が体内に蓄積される のを防ぎます。 以上のように、ノパールは、その繊維質とネバネバ質で、日常の生活をより健康的 にする食品である事がわかります。私達は、毎日、新鮮なノパールを食べています が、日本でも粉末や、ノパール茶を飲む習慣をつけては如何でしょうか? 興味の あるかたは、是非、新米代理人のかりへお問い合わせ下さい。
バックナンバー
#2 メキシコの住宅事情
#3 警官への賄賂
#4 音楽友の会 10周年コンサート裏話
#5 ノーチェ ブエナ物語
#5 クリスマス行事
#6 年末年始の休みとグアダラハラ家族旅行
#6 トレス レイエス
#7 ビザの種類と更新
#8 モナルカ蝶の聖域ツアー
#9 ガールスカウト奈良支部
#10 チャイコフスキーのバレー「白鳥の湖」
#11 メキシコ縦断アメリカ転々旅行
#12 メキシコの飲み物
#13 テキーラ
#14 花が咲いて実がなった(街で見る果物)
#15 アステカ・カレンダリオの謎
#16 2000年・年越し祭り
#17 9月16日 独立記念日
#18 特別ゲスト、中村さつきさん
#19 DIA DE MUERTOS 死者の日
#20 葛飾諏訪太鼓メキシコ滞在記 (リーダー水澤啓一 記)
#21クエルナバカの年末年始
#22 メキシコ病院事情
#23 今も懐かし、街頭の物売りたち
#24 養老院YALENTAY慰問コンサート
#25 メキシコの温泉も気持ちいい(*^o^*)