「クエルナバカの碧い空」第27号
#5 訪問者紹介 − 河野直弘さん東京ジャズカルテットの若きマネージャーとして、昨年に引き続き2度目のクエル ナバカ訪問を果たした河野君は、猪俣師匠の元で修行中のドラマーでもあります。 若いながらよく気働きして、公私共にクエルナバカを深く経験し、その分、楽しみ も大きかったようです。今回のクエルナバカ公演に関しては、こちらの不手際から ハプニングの連続でしたが、身軽に動いて、次々とクリアーしてくれました。
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テポツトランにて 大先輩に囲まれて クエルナバカコンサート 俺も師匠のような 名ドラマーになるぞ〜 (クリックで拡大) |


では、河野君から一言: これを読んで下さっている方々、こんにちわ。はじめ まして。僕はクエルナバカはオカンポ劇場でコンサートを行った、東京ジャズカル テットのロードマネージャーの河野直弘といいます。 この度、恐れ多くも訪問者紹介の文章を書く依頼を受けまして、コンサートの事、 僕なりのクエルナバカの思い出などを書かせていただこうと思います。 2000年6月12日、東京ジャズカルテットと1人の頼りのないマネージャーは メキシコのアカプルコに下り立ちました。目の前に広がるのはまさにリアルなメキ シコ、という感じです。 日本船籍の客船「飛鳥」という船があります。毎年この船は世界一周のワールドク ルーズを行うのですが、ニューヨークからアカプルコの区間、東京ジャズカルテッ トは「猪俣猛ジャズカルテット」という名前で、ゲスト演奏者として迎えられてい ました。 アカプルコで下船して一路クエルナバカに向かうわけですが、なにせそこまで、ほ とんど日本人に囲まれた船の生活を送ってきて、日本と同じような感覚で生活して るわけです。そこへメキシコ、アカプルコ、クエルナバカ・・・。我々の興奮も分 かっていただけるのではないでしょうか。 迎えにきていただいた車にゆられる事4時間弱。懐かしのクエルナバカにつきまし た。ここでの滞在は5日間。ちょっと退屈するかしら、とも最初は思ったのですが、 まあ僕自身仕事でいっているという事を差し引いても、あっという間に日にちはた ってしまいました。その間、テポッツトランという町の観光や、コンサート会場の 手配など繁子ワトソンさん、ニックさん、そして辰島さん御夫婦には本当にお世話 になりました。この場を借りてお礼申し上げます。 なんだかんだでコンサート当日。一番驚かされたのはメキシコの人の時間の感覚。 約束した時間にきてくれない事です。うむむむ。こればかりはどうする事もできな いので、とにかくひたすら待つ一同。その間食事などをしたのですが、これがメキ シコなのだなあ、と思いました。 とにかく、あせってはだめだと。最後にはどうにかなっちゃう。だからあせる必要 はないよ、気楽にいこうぜ、アミーゴ。なぜか、誰かがそういっているような感じ がしたのです。僕自身、今回の旅には自分に課した課題(なんていうとたいそうな 事に聞こえそうですが)があったので、これはかなりカルチャーショックでした。 僕は日本に暮らしている以上、完全には納得できない面も確かにあります。しかし、 どこまでも人に優しいメキシコの人々の心の余裕みたいなものを垣間見たような気 がします。とにかく、コンサートは無事始まりました。 では東京ジャズカルテットのメンバーを御紹介しましょう。 ドラムはバンドマスターで、私の師匠でもあります、猪俣猛。 すばらしいのはピアノだけではない、折り紙の名手でもある、青木弘武。 豪快に観客を魅了するサックス奏者、高野正幹。 暖かい人柄で暖かい音を出すベーシスト、柴田良宏。 という、なんとも豪華な編成でした。 「A列車で行こう」「パディード」など、ジャズのスタンダードに加え、猪俣猛の オリジナル曲も演奏されました。そのなかの、石田かりさんの著書の名前をお借り した「クエルナバカの碧い空」という曲は、今回クエルナバカ市の文化庁に寄贈さ せていただきました。 といわけでコンサートは無事終了。なかなかの好評を博したようです。クエルナバ カのみなさん、本当にありがとうございました。 去年も僕はクエルナバカに滞在しているのですが、去年と今年でさいわいにも、い ろいろなところを見てまわれる機会に恵まれ、またいろいろな人と接する事ができ ました。マーケットの人達。コピー屋の店員。レストランのウエイター。街を歩く 若者。その他もいっぱいです。 僕が思った事は、なんとオープンな人達だろうか、という事です。どの人もものす ごく感情豊かで、素直で、暖かな人達ばかり。 去年、クエルナバカで友達ができました。彼の名前はルーベン君といいます。今年、 クエルナバカで再会し、本当に感激しました。念のためいっておきますが、私は英 語はおろかスペイン語なんて全然しゃべる事ができません。しかし、ルーベン君は 日本に語学留学していた事があるので日本語はぺらぺら、いろいろ話をする事がで きました。 今回コンサートのリハーサルも彼に手伝ってもらい、言葉の壁があってうまくコン タクトのとれない音響の人と我々の仲介役をやってもらいました。ルーベン、本当 にありがとう!! そのときこんな事があったのです。ルーベン君に本当によく動いてもらって、僕が 彼に「ルーベン、(いろいろやってもらって)本当にありがとう。感謝するよ。」 といったのです。でも彼は「なんでお礼をいうの?友達だから当たり前だよ。」と いってくれたのです。 友達というのはメキシコではアミーゴという言葉だと思ったのですが、僕達がいま 日本で使ってる友達という言葉とは、ちょっと違う言葉のように思えます。相手を 思いやる気持ちとか、とても暖かいもの、今の日本人が忘れているものがあるよう な気がします。 メキシコの人達は素直に我々を受け止めてくれました。そして、本当に我々の力に なろうとしてくれました。僕はクエルナバカというところに行く事ができて、本当 に良かったと思います。うむむむ、こうやって思い出しながら書いていると、また 行きたくなってきました。ぜひいきたい!・・・今度は仕事じゃなく、ゆっくりと。 というわけで、ここまで読んでくれた方に感謝します。重ね重ね、お世話になった 方々にはお礼申し上げます。ありがとうございました。
バックナンバー
#1 埼玉県: 古川 雅代さん
#2 東京都: 清水 玲子さん、熊谷 晴美さん
#3 ニューヨーク: 黒川 真衣
#4 クエルナバカ: ロクサーナさん
#5 兵庫県: 大石 尚志さん
#6 東京都: 前島 美智子さん
#7 栃木県: 鈴木 幸美さん
#8 奈良市: 福井 美恵さん
#9 山梨県: 柳本 雪子さん
#10 奈良市: 見学 紀久子さん
#11 横浜市: ハナさん
#12 ???: 青木スミエさん
#13 名古屋市: 稲熊 直子さん
#14 クエルナバカ: 辰島 和嘉さん
#15 名古屋市:松崎 忍さん、愛知県:上坂祐子さん
#16 広島市:古川智子さん
#17 三重県:梶浦貴己さん、ガールスカウト3名(岩谷, 岡野, 塩谷)さん
メキシコ・シテイ:坂本 智香子さん、牧野祥子さん
#18 大内祐子さん,山本紀子さん,ゆきさん
#19 メキシコ市在住の高畠直子さん,静岡県から高橋武麿さん
#20-1 葛飾諏訪太鼓のご一行様
#20-2 「民族大移動」代表、江崎 恵さん
#21 名古屋市: 増井 恵さん
#22 我が家の家庭教師 ANTONIETA BELMONT
#23-1 メキシコ市在住:久下和美さんと萌美ちゃん
#23-2 岡山市:高畠桂子さん
#23-3 福山順子さん
#23-4 鈴木暁さん
#24-1 岡島弥生、しのぶ 姉妹
#24-2 藤原秀子さん、山下典子さん
#24-3 山下健児さん
#25-1 山田直美さん
#25-2 藤田雅子さん、桐林智子さん
#25-3 山本紀子さん、高畠直子さん
#26-1 久安 綾子さん
#26-2 水谷ひと美さん