![]() -呑気家族のメキシコ移住計画- |
出版:近代文芸社 石田 かり・著 |
「クエルナバカの碧い空」第29号
#6「クエルナバカの碧い空」続編−黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い −ペット・ロス症候群バイオリニストの黒沼ユリ子さんは、名実ともにメキシコ社会に溶け込んで活躍す る日本人の一人です。今では、私達も彼女のお宅に伺ったり、演奏を間近で聞いた り、親しくお話もしますが、これは、メキシコという国にいるからこそできる事。 日本にいたら、こんな機会を持つ事ができるなんて、誰が想像したでしょうか?! 今でこそ、国際コンクールで優勝する日本人は多く、日本を飛び出て世界を舞台に 活躍する若き音楽家も珍しくありませんが、子供の頃に新聞で見たユリ子さんの写 真は、当時音楽に興味のなかった私が今でも覚えているほど、天才少女現わるとい う衝撃的な記事でした。その後幾星霜、世界で活躍する記事を時々見る事があって も、どこに住んでいるかまでは知らなかった私に、メキシコに来ることが決まった 時、友人が真っ先に貸してくれたのが、ユリ子さんの本でした。そうして、今、音 楽友の会の会長ワトソン夫人の友人であるユリ子さんと知り合って、そのお宅まで 押しかけるようになったのです。 訪問者紹介のページの淑子さんが取材したように、ユリ子邸 CASA DE VIOLIN バイ オリンの家はモレーロス州内にあって、メキシコ市とクエルナバカを結ぶ直線から 丁度半分のところで東に逸れたトラヤカパン TLAYACAPAN という、素焼きの鍋や植 木鉢で有名な村にあります。淑子さんが取材したのは、丁度改装工事が終了したば かりの時で、私達はその1週間後に開かれた改装の祝宴に招待されたのでした。前 よりも更にカラフルで、あっちにもこっちにも飾られたバイオリンの人形たちが、 私たちを迎えてくれました。 CASA DE VIOLINの素晴らしさは、淑子さんが取材し、同行した大野二美雄氏による 写真で見てください。ホームページはMOCNETで、9月末または10月初めに更新 の予定だそうです http://www.mitsuifudosan.co.jp/condo/ 今回、非常に幸運だったのは、改装記念のほかに、ユリ子さんがメキシコ市のコヨ アカンCOYOACANに開いているバイオリン学校 ACADEMIA YURIKO KURONUMA の20 周年の記念も兼ねていたことです。音楽ホールSALA NETZAHUALCOYOTLE (メキシコ 国立大学音楽ホール)で記念コンサートを開くために、横浜市から合宿をしに来て いる若い日本人バイオリニスト達やアカデミアの生徒さんたちとも会いました。 また、メキシコ市の日本メキシコ学院日本コースの畑中校長先生ご夫妻や社会科の 藤枝先生たちとその家族に会って、メキシコに住む日本人の幸運やその他もろもろ の体験を語りあったり、普段は聞く事のできない話をいっぱい聞くことができました。 学院での講演の話まで持ち上がって、どういうことになるか楽しみです。 幸運はまだまだあります。ユリ子さんは天才バイオリニストですが、天才といわれ る人の常で、料理の天才でもあります。その上、ご主人の渡部氏はホーム・バーを 作ってしまうほどの人ですから、ユリ子邸に招かれると、ついつい期待してしまう のが、美味しい料理とテキーラやワインのこれまた幸せな組み合わせです。 これではまだ足りないかのように、20周年記念で集まったユリ子さんのお弟子さ んを含む音楽家たちが、食後の満腹の幸せな気分を更に心まで満足感で満たしてく れたのは、居合わせた私達全員とって望外の幸運でした。CASA DE VIOLINの改装 のひとつは、居間を広くした事。そこに白いグランド・ピアノが入り、庭からあが ったところに椅子を並べると、なんと音楽サロンに変身、あっという間に、室内楽 団の用意が整い、コンサートが始まったのでした。
20周年おめでとうございます 楽しいコンサートありがとう
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アカデミア20才のお誕生日を祝して、ハッピーバースデイの曲が演奏され、人々 の驚きの表情をからかうように、お誕生日を祝って送ってくれたハイドンやドボル ジャークのもっともらしく、それらしい編曲によるハッピーバースデイが演奏され、 時空を超えた祝福がありました。音楽を心から愛する音楽家たちの集まりのこと、 演奏が始まるととどまるところを知りません。遠くから来ている私達は、後ろ髪を ひかれる思いで、CASA DE VIOLIN を去ったのでした。 アカデミアが20年を迎え、すでにユリ子さんの手元から離れて世界で活躍する音 楽家たちもいます。彼等の活躍は、ユリ子さんの誇りあると同時に、私達にとって も大きな喜びとなっています。 さて、今回も全く関係の無いおまけ話、ペット・ロス症候群の話です。先日、朝起 きて階下に降りると、猫のニエベが血だらけでソファに寝ているではありませんか。 いつもなら、エサをねだって駆け寄ってくるのに、この日は、鈍くまぶたを持ち上 げただけです。まだ血が流れているし、傷の大きさがわからなかったので、ティッ シュで拭くと痛がり、よく見ると、後ろ足のかかとの部分の皮膚が大きく裂けて、 肉が見えています! 日曜日だったので獣医さんも休業だし、まずは様子を見る事にしましたが、とても 心配です。しかし、家で飼われる動物の中では最も野生に近いといわれる猫のこと、 喧嘩による怪我なら自分で舐めて治すのが一番です。何より、だんだん食欲が出て きたし、傷を痛がってびっこをひいている以外は元気そうです。 ところが、その翌々日、朝、階下に降りると、今度は、白いタイルの床に点々と血 が滴っているではありませんか! あとから降りてきた夫のかずさんが、「死体が あるのか?!」と言った時には、「まさか!」とドキッとしました。しかも、間も なく外から入ってきたニエベの首に血がべっとり・・・。 血の出所はついに不明でした。首の血を拭いてみると、ニエベには怪我はなく、足 の怪我も、血はとっくに止まっています。それでは、床の血は誰のもの??? 猫 の出入り口、そして室内とかなりの量の血ですが、家の外は、夜中に雨が降ったせ いもあって、全っく跡がありません。これでは、推理しようがありません。 全く、生き物を飼うというのはシンドイものです。もう5歳くらいにもなるニエベ は超ドデカで、しかも青年期にあり逞しい筈ですが、実際には、好奇心が強くて、 どこへでも首を突っ込む割には、喧嘩に弱いし、危機に対する判断も甘いんです。 ま、私達は、ニエベのそんな優しい性格が好きなのではありますが・・・。いずれ にしても、一瞬頭に浮かんだニエベの「死」という言葉と共に、ペット・ロス症候 群という言葉も浮かんで消えました。 人間よりも絶対的に寿命の短い動物達。私達は、偶然、最初は仕方なくニエベを飼 うことになりましたが、最初からわかっていて動物を飼う人は、やっぱり最初から 覚悟ができているんでしょうね。私は、ペット・ロス症候群になんかかかるような 優しい性格じゃないのですが、それでもこんなに心配!皆さんは動物とどう付き合 っていますか? 我が家では、取りあえず、ニエベが欲しがるものは何でも与えて、 一番幸せな人生(猫生)にしてやりたいと、超甘やかし始めたところです。
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バックナンバー#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転 #2 「猫」から:猫の獲物はどうする? #3 「免許証」から:ここでは買うんです #4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍 #5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走 #6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート #7 「スペイン語」から:無口な日本人 #8 「免許証から」から:車の所有税 #9 「クエルナバカ」から:蜂鳥 #10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア #11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行 #12 「女性」から:老化現象と更年期障害 #13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」 #14 日本へ一時帰国しました/その他 #15 運転したら事故はつきもの #16 私たちの夏休み日記 #17 最近の感動:みんな生きている! #18 ホームページ1周年記念 #19 仕事人「かり」 #20「葛飾諏訪太鼓」の日々 #21 クエルナバカから謹賀新年 #22 薬の話 #23 社交サロンの話 #24 夏時間、ク日比較アンケート #25 母は強し #26 我が家のガーデニング #27 選挙裏話と日ク比較 #28 国際ピアノ・コンクール