スペイン人征服者エルナン・コルテスがメキシコを征服した当時は、この辺りには
果樹園が広がっていました。1535年にコルテス宮殿が完成し、スペインから連
れてきた軍馬の為の厩舎も建てられました。因みに、スペイン人が馬をメキシコに
連れてくるまで、メキシコには馬という動物は存在しなかったそうです。
さて、同じ16世紀の半ばに、コルテスの側近であったスペイン人の軍人が、この
厩舎のあった場所に建てた大邸宅が、現在のホテル・マリア・クリスティナです。
分厚い石壁や、煉瓦の壁、コルテス宮殿と同じ太い梁を使った天井、赤い屋根がわ
らなど当時のまま、そして、伝説も・・・。分厚い石壁に守られて、いまも宝が眠
っていると噂され、宝を狙って忍び込む者、これを守る館の亡霊とが、夜な夜な回
廊をうろついている・・・。また、「白装束の女性」がさ迷う姿は最近でも見られ
るそうで、ボーイや部屋係りに尋ねてみれば、「僕が見たのはね、・・・」と、話し
てくれるかもしれません。
しかも、最近、このホテルとコルテス宮殿を結んでいるトンネルが発見されたとあ
って、大急ぎで私達も駆けつけました。小高い丘になっている敷地の庭に面して、
斜面に建てられた客室の下に掘られたトンネルの入り口がぽっかりと開いています。
これは、コルテス自身が、敵の襲撃から逃れるために掘ったと言われ、また、イン
ディヘナの恋人、かの有名なマリンチェとここで逢い引きしたとも言われています。
更に、インディヘナの逆襲に備えて、クエルナバカの地下にはトンネルが縦横に走
っているとも噂されており、「もしかしたら、それは本当かも」と思わせるトンネ
ルの一端なのです。残念ながら、市の中心である事から発掘作業は難しく、今は、
入り口を見る事ができるだけです。
しかし、おどろおどろしい伝説やトンネルがあっても、セントロの真っ只中、広い
庭を擁したこのホテルは、クエルナバカの不必要なほど明るい陽射しの中で、ちっ
とも幽霊には似合わない明るく開放的な雰囲気を持っています。各部屋もレストラ
ンも庭に面し、メキシコ式と言われる美しいタイルの洗面所や木の扉など、古くて
も清潔で趣があります。
また、1950年代にこのお屋敷に住んでいたアメリカ人実業家のホワイト氏は、
丁度メキシコを訪れた中国の毛沢東国家主席 MAO TSE-TUNG(または、MAO ZEDONG)
を招いて宴を催したそうですし、樹齢もわからないほど大木がそびえていたり、隅
々まで歴史のエピソードが詰っていそうです。
レストランLA CALANDRIAは、10月に、現在タイに住むフランス人シェフを招い
て、装いも新たになります。どんな料理を食べられるのか、楽しみです。
予約は、下記のようにインターネットでできますが、週末以外は、宿泊料金の割引
交渉が可能ですので、お試しください。
POSADA MARIA CRISTINA
住所: BLVD. BENITO JUAREZ NO. 300, COL. CENTRO, CUERNAVACA
TEL: (7)318-5767
HP: http://www.maria-cristina.com
予約E-Mail: reservaciones@maria-cristina.com