「クエルナバカの碧い空」第30号
#5 訪問者紹介 − 安達 美智子さん
美智子さんは、仕事の関係で海外出張も多く、とても旅慣れています。クエルナバカ
以外にも、メキシコシティ、グアナファトなど、ゆったりとした旅行を楽しみました。
安達 美智子さん

タコス・オリエンターレスで
これ食べたくてクエルナバカ
までやって来ました、キャッ

グアナファトの丘の上で
友達エリカ(右)と妹カリーナ

(クリックで拡大)


では、美智子さんから、一言、二言、十言:

<Grey Lineがあなたの旅を強力にサポート> 
交通便が悪い。一人でいっても楽しみが少ない。危険な場所・時間帯がある。こんな
観光の障害をなくし、より深くメキシコを楽しめるのがGrey Lineのツアーです。

私はメキシコシティーについてすぐGray Lineのオフィースを訪問しましたが、スタ
ッフが10日間の旅行スケジュールの相談にのってくださり、とても内容の濃い旅行
になりました。また参加者が1名しかいない時にもツアーに連れていっていただきま
した。もちろんすべての時間をツアーでまわってしまうのはもったいないので、ツア
ーが便利なところは利用して、それによってできたたくさんの時間は自分でサバイブ
するのが上手な時間の使い方ではないかと思います。

<Grey Lineツアーのいいところ>  時間・費用ともに効率的に観光できる。費用も
他の旅行会社よりも安い。現地の情報にくわしいスタッフ(英語可)がガイドしてく
れる。宿泊しているホテルまで送り迎えをしてくれる(帰りが遅いツアーでも安全)。
多国籍な旅行者といっしょに旅ができる。(友達ができるかも・・・。)

多彩な市内観光ツアーを持っている(ガリバルディ広場・バレットフォルコロリコ・
ティオティワカン・ソチミルコetc)。多彩な国内観光ツアーを持っている(グアダラ
ハラ・グアナファト・クエルナバカ・タスコ・アカプルコ・カンクンetc)多彩な周
辺国へのツアーを持っている(キューバ・グアテマラ・コスタリカ・ペルーetc)

Grey Lineでは、ツアーの詳細をまとめた小冊子「POCKET GUIDE」を無料で配布して
おり、これはGrey Lineのホームページよりもずっと情報量が多いので、入手するこ
とをお勧めします。
GREY LINE TOURS AGENCY  住所:166 Londres Street, Zona Rosa, Mexico Ctiy
電話番号:5208-1163      FAX番号:5208-2838
E-mail:greyline@supernet.com.mx     ホームページ:www.greyline.mx

<安くってきれいで便利なホテル」教えます>
ホテルは旅の行動拠点です。メキシコシティーの場合、安全面・交通便・買い物の便
を考えるとソナロッサ(ZONA ROSA)付近にいる方がよいと思われます。このホテル
は、ソナロッサの観光案内所や良質な現地観光ツアーをたくさん持っているGray 
Lineのオフィスと同じLONDRES通り沿いにあり、歩いて10分以内でこれらの所に
たどり着けます。
Hotel Del Principado    住所:42 Londres Street, Zona Rosa, Mexico Ctiy
電話番号:5533-2944     FAX番号:5533-2948
シングル:340ペソ・ダブル:420ペソ

<ロマンティックな夜の過ごし方:  「テンアメリカタワーでお茶をしよう」>
1人旅ではツアーにでも入らないと危険で夕方から遊びに出られません。そこでお勧
めしたいのが、安全に夜景が楽しめるラテンアメリカタワーです。エレベータで22
階まで登るとガラス張りの展望室が・り、眺めているだけでメキシコシティーの地理
がつかめます。夕方には国際空港に飛行機が降りていく風景が印象的でサンセットビ
ューが美しく、日が落ちるにつれて街の明かりが輝きだし素晴らしい夜景が楽しめま
す。23階はカフェテリアになっているので、夜景を楽しみながらゆっくりとお茶が
できます。24階はオープンエアの展望台。風に吹かれながら夜景を観たい人にお勧
めします。 帰りは危ないので近くのホテル(Ritz)でタクシーを呼んでもらいまっ
すぐ帰りましょう。
TORRE LATINOAMERICANA       時間:毎日9:30〜22:30
入場料:35ペソ              夜景のピークは20時から21時

<VIVA★MEXICO―独立記念日はグアナファトで>
この美しいコロニアルタウン「グアナファト」でメキシコ独立記念日(9月16日)
を迎えられた私は幸運だったと思う。独立記念日はメキシコの大きな行事の1つです
が、中でもこの町では独立戦争の流れを変える戦いがあったこともあり、祝賀行事が
盛大に開かれます。グアナファトへはメキシコシティーからバスで5時間かかります
が、これがワクワクするような楽しい旅なのです。

1.味わいのあるバスの旅
独立記念日前日まだ外は暗い6時半、眠い目をこすって私はタクシーで北方面バスタ
ーミナルに向かった。運転手とのたどたどしい会話では、いくつかあるバス会社の中
でもOmunibus社のバスが一番お勧めだというので、まずはそのカウンターに行って
みた。受付のお姉さんに安全のため1等車を希望すると、5分後に出発だと言われて
大急ぎでバスに乗り込む。朝食を買う閑もなかった私は「何か買ってきたい」と運転
手に申し出たものの敢え無く却下され、バスは定刻の7時半に出発進行!せっかく楽
しいバス旅行なのに、いつ着くか分からない次の休憩地までひもじい思いをしなけれ
ばならないのかと少々不安な気持ちになる。

メキシコの町並みは実にカラフルだ。色とりどりのペンキで家や車が豪快に塗られて
いる。ピンクの家、黄色い家はあたりまえ、看板なんか直接壁に書き込んでしまう。
メキシコシティーに来てからというもの、私の目玉はあまりの色の豊富さにびっくり
し、色や形ばかりが目に飛び込んで来て、物の詳細に注意がいかないという症状に見
舞われた。これぞ異文化を体験する醍醐味だ。

窓の外の風景に夢中になっているとバスの中に物売りが乗って来た。「オーチョペソ、
オーチョペソー、おいしいパンがオーチョペソー」もう日本では聞くことが少なくな
ってしまった物売りの声がここにはある。8ペソを払ってパンをゲット!ようやく朝
食にありつけた。パンにはハム、チーズ、アボガド、ハラペーニョ(青いとうがらし)
が挟まっていて美味い。

マリアッチの軽快な音楽とともに車内ではビデオ上映が始まった。上映されるのはソ
ンブレロをかぶったおじさんが出て来るコテコテのメキシコ映画だ。お腹がいっぱい
になった私はリクライニングシートを倒し、また外の風景に夢中になる。バスはにぎ
やかな町を通り過ぎ、高度の高いところを走り続けているようだ。通り沿いにはトラ
ックの運転手が休憩をしたり車の修理をするような建物が点在しているのが見える。
驚いたことにお店以外の車寄せは置き石がしてある。これは一体なに??かなり長距
離に渡って置石が続いている。トラックが店に入らないで勝手に休めないようにして
あるとすれば、メキシコ人の商売根性はすごい。

田舎を車で走るというのは楽しいものだ。ありきたりの旅行ではない味わいがある。
道沿いの荒涼とした土地にはメキシコに来たことを実感させるサボテンや、人間以上
に大きく育ったマゲイ(テキーラの原料)が生えていて私を喜ばせる。どれもこれも
写真に残しておきたい風景なのだが、きりがないので目に焼き付けることにする。3
個所ぐらい途中で休憩をとった後、13時半にバスはグアナファトのバスターミナル
に到着した。

2.グアナファトにて
バスターミナルには私が写真で記憶していたグアナファト特有の地形(すり鉢状)が
見られない。どうしたものかと人に尋ねると、バスターミナルは郊外にあり中心部へ
はさらにバスに乗っていかなければならないとのことだった。少し待ってオンボロの
バスに乗り込み中心部へ向かった。山間を縫うように進むため大きく左右に揺れるの
だが、バスにドアはついていない。代わりに添乗員(…といっても金を取るにいちゃ
ん)が入り口付近にしがみついていて、停車する度に外に身を乗り出して行き先を伝
えている。この町の道路網は面白い。町の下にトンネルのような道が張り巡らされて
いて、バスはそこを通る。もともとは地下水路として使われていたものなので、道幅
は狭く曲がりくねっている。地上の風景が見えないので、上に上がるとどんな世界が
待っているのかウキウキしてくる。

バス停から石造りの階段上ってゆくと急に目の前が明るくなった。昼間の強い日差し
がラウニオン公園の深い緑を美しく照らして眩しい。木の下には、いくつもの白いベ
ンチが並び、話を楽しむ人や物を売り買いする人で賑わっている。なんか天国みたい。
この公園は町の中心に位置し、公園を囲むようにして南に有名なファレス劇場、サン
ディエゴ教会。西には老舗のホテルが並んでいる。建物のあちらこちらにはメキシコ
の国旗が掲げられ、通りには赤・白・緑色の独立記念日を祝うデコレーションがされ
ている。これを見て私の心は大はしゃぎ「これ!これ!これ!この独立記念日を一緒
にを楽しむためにはるばる日本からやって来たのよ!!」

3.アミーガ・エリカ
グアナファトと言えば世界文化遺産。世界的な観光都市だ。なのに不思議なことに英
語によるツアーがない。本当にないのか私が見つけられなかっただけなのか、観光案
内所で聞いてみても、たまたますれ違った日本人に聞いてみても、ホテルのクラーク
に探してもらっても見つけられなかった。英語であるのは個人的なツアーガイド。試
しに値段を聞いてみると、夜3時間ガイドするだけでUS60ドルもかかるそうだ。ど
んなサービスをしてくれるんだろうと想像を逞しくしてしまう。そこで私が参加した
のは、US7ドルのスペイン語によるツアー。このツアーでは夕方から夜にかけて、独
立戦争の舞台となったアロンディガ・グラナディータス、ミイラ博物館、黄金のバレ
ンシアーナ教会、かつての銀を採掘していた鉱坑、そしてピピラ像をまわる。スペイ
ン語はチンプンカンプンの私だが、バスに乗って街を眺めながら観光名所をまわれる
だけでもいいと思った(グアナファトは鉱山の町なので、坂が多く長時間歩くへとへ
とになってしまう)。

このスペイン語のツアーに参加したことが、私の旅をとても思い出深いものにした。
同じツアーに参加していた女の子が親切にも通訳をかってくれたのだ。彼女の名前は
エリカ。メキシコシティー在住のメキシコ人で、両親と妹と4人で家族旅行に来てい
た。メヒカーノは誰とでもすぐアミーゴ(友達)になると聞いていたが、上辺だけで
はなく彼女には本当に親切にしてもらった。決して美しい英語ではなかったが、ガイ
ドの説明をよく聞き私に英語で説明してくれた。銀のアクセサリショップに行けば本
物と偽物の見分け方を教え、国旗を見ればその由来を説明し、お菓子やさんに行けば
知らないお菓子を試食させ、いやー本当によくやったものだ。なんでこんなによくし
てくれるのか?尋ねてみると、自分の国のことを紹介できるこを大変な喜びだそうだ。
また自分の国についても大変誇りに思っていると熱く語る。これがヘソ出しルックで、
彼氏からプレゼントされた精子マークのペンダントをぶら下げて歩いているお姉ちゃ
んの口から出る言葉か??私はその風貌と出てきた言葉のギャップにおったまげた。
日本ではどうだろう。自分の国のことをしっかり説明できて、自分の国を誇りに思っ
ていると口にする若者はどれだけお目にかかれるだろうか。私もその類には入ってい
ないような気がする。私は彼女から大変なカルチャーショックを受けた。それから揺
れるバスの中2人でいろんな話をした。

バスはカンテラの明かりが美しいトンネル網を通って、この町最高のビューポイント
であるピピラ像の丘に向かった。この丘からの風景は死ぬ前に一度見ておいてもらい
たい!他になんと言ったらいいのか。鳴響く教会の鐘の音。路地の明かりに浮かび上
がるコロニアルタウン。お伽の世界の宝石のような夜景が目の前に広がっている。冷
たい夜風に吹かれながらその美しさにためいきをついた。18世紀に世界の約3分の
1の銀を産出して栄えた町グアナファト。歴史の厚みを感じさせる夜景だ。

下を見下ろすと広場で輪になってダンスを踊っているのが見える。フィエスタが始ま
っているのだ。ツアーはここでおしまい。エリカとEメールアドレスを交換し、また
会うこと約束して別れた。

4.独立を祝う夜
私が泊まっていたのはサンディエゴ教会のすぐ横に・るホテルサンディエゴ。タイル
張りの美しいホテルだ。町の中心ラウニオン公園が目の前にあり、ホテルに居ながら
にして街のにぎわいや音楽を深夜まで楽しめる。夜は危険だからホテルから楽しもう
と思ってここに決めたのだが、メキシコシティーから比べるとグアナファトは格段に
安全なところだった。

そこで、私はポサダ・サンタフェという老舗ホテルのカフェテラスで遅いディナーに
することにした。ここに座っていると独立記念日を祝う人々の姿が見える。隣のテー
ブルではおめかしをした子供を連れた家族が楽しく会話をしながら食事をしている。
通りに近いテーブルでは若いカップルが画家に似顔絵を描いてもらっている。あちら
こちらから流しの音楽家が歌声が聞こえてきて、うっとりとした気分になってくる
「いい夜だなぁ…」。

街のにぎわいに浸りながら、私は独立記念日の前夜にしか見られない「グリート」を
待っていた。独立蜂起のヒーローであるイダルゴを賛えて「ビバ・メヒコ!」「ビバ・
インディペンデンシア(独立)!」と雄叫びをあげて盛り上がるのだ。やるのだった
ら、ソカロ(町の中心)のだろうと思って待ち構えていたが、0時が近づいてもその
気配が感じられない。寒くなって来たので一度ホテルに退散した。

「ここでニュースです。独立記念日前夜のメキシコを中継で結びます。グアナファト
どうぞ…。」部屋でテレビを見ていると、ニュースが始まった。今夜特に盛り上がる
メキシコシティーとサンミゲールアジェンデとグアナファトを中継しているのだ。テ
レビに映っているグアナファトは異様に盛り上がっている。おかしいこの場所は一体
どこなんだ?何にアロンディガ・グラナディータス?なんだ、祭りの中心は独立戦争
の舞台となった・の場所だったんだー!!!グリートもそこで行われるのかも知れな
い。私は大急ぎでホテルを出た。

アロンディガー・グラナディーダスまでは歩いて行ける距離だ。外に出ると町行く人
もその方向に向かって流れているように見えた。私は安全を考えてある家族の一員に
なりすまし、後について行く。周りを見ると、手に旗を持っている人、ラッパを鳴ら
している人、顔に国旗を描いている人など思い思いのスタイルで喜びを表現している。
私も一緒になりたくって途中の露店で旗を買った。旗をふりふりドキドキしながら夜
の人ごみに混じった。

「ひゅ〜どっかーん!」アロンディガー・グラナディーダスの方向から大きな花火が
上がった。時計を見ると0時を過ぎている。イダルゴ市場前で花火を見上げながら、
1人でもこの町を訪れて本当に良かったと思った。VIVA★MEXICOメキシコ万歳!

スペシャルサンクス「良い旅をありがとう!!」
● 辰島家の皆さん(クエルナバカでホームステイ・観光をさせてもらいました。)
● 利倉正実さん(今回の旅をそそのかした仕掛人。私の上司。クエルナバカに住
んだことがある。)
● 渡辺知子さん(現在メキシコシティーで人類学の研究をしている大学時代の
私の先輩。)
● Mr. Stewart Embrey(私の英語の先生。アメリカ人でメキシコ大好き人間。)
● 松本ゆうこさん(ご主人の仕事のためメキシコに15年住んでいた。旅行のア
ドバイス有難う。)
● エリカとその家族(グアナファトでは大変親切にしてもらった。)
● Mr. Park El Ha(一緒にメキシコシティー観光をしたアメリカ在住韓国人。
ティファナで勤務。)                              みんな、みんなありがとう

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バックナンバー
#1 埼玉県: 古川 雅代さん
#2 東京都: 清水 玲子さん、熊谷 晴美さん
#3 ニューヨーク: 黒川 真衣
#4 クエルナバカ: ロクサーナさん
#5 兵庫県: 大石 尚志さん
#6 東京都: 前島 美智子さん
#7 栃木県: 鈴木 幸美さん
#8 奈良市: 福井 美恵さん
#9 山梨県: 柳本 雪子さん
#10 奈良市: 見学 紀久子さん
#11 横浜市: ハナさん
#12 ???: 青木スミエさん
#13 名古屋市: 稲熊 直子さん
#14 クエルナバカ: 辰島 和嘉さん
#15 名古屋市:松崎 忍さん、愛知県:上坂祐子さん
#16 広島市:古川智子さん
#17 三重県:梶浦貴己さん、ガールスカウト3名(岩谷, 岡野, 塩谷)さん
メキシコ・シテイ:坂本 智香子さん、牧野祥子さん

#18 大内祐子さん,山本紀子さん,ゆきさん
#19 メキシコ市在住の高畠直子さん,静岡県から高橋武麿さん
#20-1 葛飾諏訪太鼓のご一行様
#20-2 「民族大移動」代表、江崎 恵さん
#21 名古屋市: 増井 恵さん
#22 我が家の家庭教師 ANTONIETA BELMONT
#23-1 メキシコ市在住:久下和美さんと萌美ちゃん
#23-2 岡山市:高畠桂子さん
#23-3 福山順子さん
#23-4 鈴木暁さん
#24-1 岡島弥生、しのぶ 姉妹
#24-2 藤原秀子さん、山下典子さん
#24-3 山下健児さん
#25-1 山田直美さん
#25-2 藤田雅子さん、桐林智子さん
#25-3 山本紀子さん、高畠直子さん
#26-1 久安 綾子さん
#26-2 水谷ひと美さん
#27-1 河野直弘さん
#27-2 古川あゆみさん
#27-3 大内祐子さん
#28 ジョナサン&直子 コール
#29-1 田中深雪さん
#29-2 佐々木久美子さん
#29-3 伊東良生、晴美ご夫妻
#29-4 松本淑子さん

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