-呑気家族のメキシコ移住計画-
出版:近代文芸社
石田 かり・著
                         「クエルナバカの碧い空」第35号
#6 本の続編 − ニューヨークの白い空、おまけの話「夏時間」
ニューヨークへ行って来ました。目的は息子の受験ですが、これについては、合格
発表があったら詳しく書きます。

グリニッジ市在住の黒川さん宅に滞在したのですが、実は、黒川さんは、ホームペ
ージ第3号の#5訪問者紹介に登場の黒川真衣さんのご両親で、実際にお目にかか
るのは今回が初めてです。インターネットの威力を実感した感激の初対面、愉快な
黒川さんご夫妻との楽しいおしゃべり、美味しい料理、買物。よそ様の家に泊めて
いただいているのに、大いにリラックスした楽しい滞在でした。受験を忘れそう!

その上、大ストームが来るという天気予報がでて、飛行機は軒並みキャンセル、空
港が閉鎖される事態にまでなり、帰国の予定は一日延期。旅にハプニングはつき物
ですが、おかげで、粉雪が降り込めるグリニッジの静かな住宅街を散歩するという
オマケまでつきました。ヨットハーバー、木立の中の美しい家々、氷のはった池に
浮かぶ白鳥、ソリ遊びする子供達。なんと贅沢な時間でしょうか!

しかしながら、苦楽はあざなえる縄のごとし。一日遅れで帰国の途に着いた私達を
待ち受けていたのは、地獄の南帰行でした。

アメリカン・エアによるフライト予定は以下の通り。夜9時ごろには、クエルナバ
カの我が家に到着しているつもりでした。

    12:00 ニューヨーク、ラ・ガーディア空港発 (この間、1時間の時差あり)
    15:00 ダラスのフォート・ワース空港着
    16:00 ダラス発
    18:45 メキシコ、フアレス国際空港着

9時に手配してもらったリムジンのお迎えが来て、黒川さんとお別れ、10時には
空港到着、12時にはニューヨーク発AA739便に乗客全員が搭乗を済ませまし
た。あとは飛びたつばかりとなったこの時、搭乗していなかった人がいました。キ
ャプテンです。キャプテン・パイロットがいなくては、いかに技術の発達したアメ
リカと言えども飛行機は離陸しません。しかも、機内アナウンスによると、キャプ
テンがどこにいるか分からない! ダラスで一時間しか待ち合わせ時間の無く、私
の心臓は、飛行機の代りにパクパク飛び出しそうです。

しかし、30分遅れでようやく現れたキャプテンは陽気に言いました。「飛行機は
40分遅れで離陸しますが、到着は予定の午後3時より早い2時50分を予定して
います。だから、乗り換えの人もご安心を!」 

飛行時間というのはどのように計算されているのでしょうか? いずれにせよ、そ
の言葉通りダラス空港に着陸しました。また、キャプテンが言います。「飛行機は、
予定通り2時50分に到着しました。これ、グッド・ニュース。バッド・ニュース
は、飛行機が滑走路からゲートへ移動するのが順番待ちで、いつになるかわかりま
せん。」心臓発作を起こしそうです。

やっとゲートに着き、飛行機を降りました。このダラスのフォートワース空港、や
たら広いのです。荷物を抱えて長々と動く歩道を歩き、やっとの思いで出発予定の
待ち合いゲートに落ち着きました。で待っていたのに、やがてゲートの変更がアナ
ウンスされたと思ったら、今度はフライト情報の画面から、私達のAA481便が
消えてしまったのです。何と、飛行機自体が到着していないそうなのです。結果的
に、メキシコ空港には1時間遅れの7時45分に到着。うまく行けば8時15分の
クエルナバカ行きの直行バスに間に合うかも・・・。

しかし、この飛行機もメキシコ空港に着いても、滑走路の途中で止まってしまいま
した。やがて飛行機から降ろされたのですが、ここからバスに乗ってゲートへ向う
そうです。メキシコ空港でこのようなバスに乗るのは初めてのこと。しかも、建物
に辿り着いた時、税関に並ぶ人の群れを見て私は青くなりました。税関の窓口に到
着するまでにどれ程時間がかかることか。9時のバスに間に合えば・・・。いえい
え、甘い考えです。窓口にたどり着いたのが9時、しかも拷問はこれからでした。

私達は、いつもJAL便を使っています。エア・メヒコを使うこともありますが、
やはりJALと連動しているので、全てはJALのカウンターでチェックインを済
ませます。ところが、今回初めてアメリカン・エアに乗ったせいで、私達にとって
初めての事が多く起こりました。出発の時のビザのチェックも違っていたようです。
税関の人は、ビザに出発の日付印が無いから違反だと言うのです! 

いつものように手続きをして出発をしたと思っているのに、全く予想外の大失態!
やたらスイスイと通過したと思ったら、こんな落とし穴があったのです。税関の人
は、「これは罰金ものだ!」と恐い顔をして言いますが、こちらは疲れ切っていて、
もううんざり。結局、クエルナバカに帰って、ビザ・オフィスで尋ねたら、別に心
配する必要はなく、次回のビザ更新の折りに罰金も払えばいいとの事。その金額も
大した事はないのですが、それにしても「ドジなことよ」と、反省しきり。

結局、10時のバスに乗って家に到着したのは夜中の11時半。こんな思いをして
の旅行ですから、息子には、ぜひ試験に合格してもらわなければ!!

おまけの話: 夏時間へ時間を早める時期になりました。今年も話題騒然です。い
つもなら、4月の第1週の週末から始まる夏時間ですが、今年は4月初めからか、
1ヶ月遅い5月の第1週の週末からか、まだ始まる日も決まっていないようです。
しかも、よくよくニュースを聞くと、夏時間制を一度も採用したことのないソノラ
州のような州もあり、又、一斉に切り替えるわけではなく、独自に夏時間を始める
州もあるようです。つまり、公にはメキシコには標準時間など三つの時間帯がある
ことになっているのですが、冬時間と夏時間の切り替え時期、もっと複雑になりそ
うです。旅行者は要注意です。

今年一番の話題は、メキシコ市MEXICO D.F.が、電話による市民投票をしたことで
す。その結果は75%が夏時間反対と出ました。メキシコ市長は、この結果から、
夏時間不採用を決めています。ところが投票した人が全市民の5%に過ぎなかった
こと、また、まわりの州が採用の予定であることから、議論沸騰! これからどの
ような進展が見られるか、注目です。

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バックナンバー
#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転
#2 「猫」から:猫の獲物はどうする?
#3 「免許証」から:ここでは買うんです
#4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍
#5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走
#6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート
#7 「スペイン語」から:無口な日本人
#8 「免許証から」から:車の所有税
#9 「クエルナバカ」から:蜂鳥
#10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア
#11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行
#12 「女性」から:老化現象と更年期障害
#13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」
#14 日本へ一時帰国しました/その他
#15 運転したら事故はつきもの
#16 私たちの夏休み日記
#17 最近の感動:みんな生きている!
#18 ホームページ1周年記念
#19 仕事人「かり」
#20「葛飾諏訪太鼓」の日々
#21 クエルナバカから謹賀新年
#22 薬の話
#23 社交サロンの話
#24 夏時間、ク日比較アンケート
#25 母は強し
#26 我が家のガーデニング
#27 選挙裏話と日ク比較
#28 国際ピアノ・コンクール
#29黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い−ペット・ロス症候群
#30 2周年記念・シドニーオリンピック・おまけ「スキャンダル」
#31 我が家に棲みつく魑魅魍魎、おまけの話「無料電話」
#32 私達のSEXENIO、おまけの話「歌のクラス」
#33「CREA」取材のコーディネータ初仕事、おまけの話
#34「日本週間」、おまけの話「コーディネータ、プロ宣言」

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