4月に入って衣装を注文しました。メキシコには貸し衣装はありませんから(男性の
燕尾服などは貸衣装がある)全てお父さんが払ってくれます。踊りの練習も始めなけ
ればいけません。音楽グループも予約し、BANQUETES ALCATRAZが用意してくれた食事
も味見して最終決定します。この辺はお父さんと宴会社がやってくれました。
当日6月9日土曜日の式次第は以下の通りです。
11時 教会でのミサ
12時 宴会場に移動してレセプション
13時 父親や名付け親の挨拶、乾杯、その後ダンス
15時 宴会 そして明け方までの飲んで踊ってがんがんの大フィエスタ
いよいよ6月9日土曜日の朝です。雨季に入っているけれど、前日の雨が嘘のように
晴れて朝から良い天気です。美容師さんが来て、念入りに化粧をし、髪をアップに結
い上げ、衣装を着けてくれました。朝10時半に宴会社用意のリムジンが迎えに来て、
さあ、3ヶ月間も準備をしたフィエスタの始まりです。
11時からの教会のミサには400人ほどが来てくれたでしょうか。10歳のときに
もコムニオンと呼ばれるミサをしたけれど、その時よりも派手です。教会の壁は真っ
白い花で埋められ、司祭さんの言葉も聞こえないほど緊張してしまいました。
12時に宴会場に移動。会場は個人の家ですが、広い庭を宴会用に貸しています。ク
エルナバカですから屋外でのパーティが理想ですが今は雨季。夕方の雷雨も考えられ
るので大きな天蓋を張りましたが、いざとなったら屋内に入ることもできます。会場
にはもう3時間も前から、機材が運び込まれ、テーブルもイスも白いクロスに私の好
きなメキシカン・ピンクの織物をあしらわれ華やかです。中央に生けられた濃い白色
のALCATRAZアルカトラスの花と食器やグラス、庭のあちこちに咲くタバチネス、昨
日の雨で匂うような緑と、澄んだ碧い空まで、どれも私が注文したとおりです。
まずはレセプション。駐車場と庭の間の母屋の広い客間でお客様をお迎えします。招
待客は800人。けれど遠方の人はまだ到着していません。お迎えしたお客様は誰も
が手に手にプレゼントを持って、お祝いの言葉を述べながら渡してくれます。プレ
ゼントには、洋服、指輪などのアクセサリー、人形など様々ですが、どれも高価では
なくても気持ちのこもったものばかりです。1時間が過ぎても、まだまだお客さまが
到着しますが、一応レセプションは終わりにして、本日のハイライトに入ります。
フィエスタが始まりました。まず、お父さんが、娘を社交界に披露する挨拶を述べま
した。続いてPADRINO名付け親である叔父さんからも挨拶の言葉もありました。お父
さんも叔父さんも、もう早、ちょっぴり涙声です。そうしてBRINDIS乾杯!お酒が入
ると場が一気に賑やかになります。食事はメキシコ料理のビュッフェです。800人
の招待客はまだまだ全員が揃ったわけではありませんし、途中で帰る人もいますが、
乾杯の後はビュッフェへと立って、それぞれ気ままにパーティを楽しみます。
ここからがキンセニェラの本番です。会場の芝生に置かれたたくさんのテーブルの中
央にコンクリートで固められた広いステージでは、先ほどからバンドが音楽を演奏し
ていますが、この時、雰囲気ががらりと変わってVALSワルツの軽やかなメロディー
が流れて来ました。そうして、テーブルの間の通路から出てきたのが6人の男の子た
ちです。彼らは私が友人、知人、親戚の中から厳正な審査の末に選んだ同年代の男の
子達で、CHAMBELANESと呼ばれ、何人でも良いのですが、私は一人のエスコートと
して6人の男の子を選びました。
私はウエディング・ドレスも真っ青の裾が盛大に広がった薄いピンクのドレスで、お
父さんと腕を組んで登場します。やがて、お父さんは私を6人のCHAMBELANESに引き
渡します。私は彼らが2列に並んだ間へとワルツの軽やかな三拍子にのって進みます。
彼らはスペインの闘牛士のようにきらびやかな揃いの衣装を着ていますが、私の衣装
と同様、注文して誂えたもので全部お父さんが払います。フフ、みんなハンサム!
私たちは、先生を付けてもらって2ヶ月もかけて習ったワルツを優雅に踊ります。
ワルツが終わるとお色直しです。皆引き上げ、モダンで鮮やかなメキシカン・ピンク
のドレスに衣替えです。6人の男の子たちも同じ、トラディショナルな洋服から背広
を格好良くアレンジした服装に早変わり、曲もモダンなダンス・ミュージックに変わ
りました。こうして、ワルツとモダン音楽とを組み合わせるのが伝統的なキンセニェ
ラのハイライトです。
踊りが終わると、私がお礼の言葉を述べなければなりません。場がシーンとして全員
が私を見ています。お父さん、お母さんに、ここまで育ててくれたお礼の言葉を述べ
るのですが、そんなはずはないと思っていたのに、何故か涙が出てきて、覚えていた
言葉の半分くらいで声がつまってしまいました。涙でよく見えませんが、お父さんが
大きな音をたてて鼻をかんでいるので、やっぱり泣いているに違いありません。
あとは、みんなが私と踊るためステージに出てきました。お父さん、叔父サン、お兄
ちゃんや弟、従兄弟にはとこ、親戚中がきて私を祝ってくれています。お父さんの会
社の同僚とか見たこともない人もたくさん集まっていますが、最後の人が引き上げた
午前4時まで、人生で一番華やかで一番長い日が続いたのでした。
日曜日はゆっくり休むと、月曜日から私は立派なセニョリータ。さて、誰とデートし
ようかな?------
さて、現実に戻って、キンセニェラで大変なお父さんにもインタビューしました。二
人の娘IRISとADRIANA のキンセニェラを行ったお父さんのセノビオ氏は、かずさん
の元同僚ですが、彼によると、純粋にフィエスタだけで、娘一人につき15,000ペソ
かかったそうです。しかも、セノビオ氏には、5年後に15歳を迎えるJESICAという
三女もいて、「私もやる」と言っているのですから、セノビオ家の運命やこれ如何に!
もう一言。セノビオ家には8歳の末っ子の長男もいるのですが、メキシコには、男の
子のためのフィエスタはありません。可哀想なような、ホッとするような…。
さて、キンセニェラだけでなく、結婚記念日、還暦、離婚記念日などを、豪華なフィ
エスタで祝いたい方は、こちらへどうぞ。ちいさなフィエスタも引き受けてくれます。
BANQUETES ALCATRAZ
SR. ULISES ORTA ALVARADO - ORGANIZACION DE EVENTOS ESPECIALES
TES: (7)315-1744
(7)311-1410