
![]() -呑気家族のメキシコ移住計画- |
出版:近代文芸社 石田 かり・著 |
「クエルナバカの碧い空」第42号 #6 本の続編 − 続編:独立記念日、おまけの話:テロ事件のメキシコの反応#4トピックスで紹介した赤星美妃さんの報告に引き続き、トピックスのページに掲 載し切れなかった写真をここで紹介します。 街の様子 おしゃれな馬 お尻もおしゃれ べジャス・アルテス前 クエルナバカでは、私達もコンドミニオ内に住む人々が9時ごろから集まって、おし ゃべりしながら、大統領がグリトする夜11時のテレビ放送を待ちました。11時に なると、紙ラッパを鳴らしながらフォックス大統領に合わせて"VIVA MEXICO"を連呼 するのですが、その頃には、みんなもうかなり飲んでいて出来あがっていたので、 愛国心だかやけっぱちだかわからないような雄叫びが響いたのです。 しかし、今年のこの独立記念日はちょっと心中複雑なものがありました。なにせ、ア メリカのテロ事件の直後です。フォックス大統領はすでに、アメリカ国内のメキシコ 大使館や領事館で例年おこなわれる独立記念のパーティは自粛して、中止すると発表 していましたが、メキシコ国内では各地で例年どおりの騒ぎとなったのです。 それにしても、ついに戦争が始まり、日本からは自衛隊の派遣もきまり、小泉首相は アメリカに飛んできてブッシュ大統領に全面協力を約束するし、その上、飛行機事故 が続発するしで、恐ろしい世の中になりました。そんなときに、クエルナバカのよう な常春の爽やかな街に住んでいると、世界情勢がSF映画を見ているみたいで、あま りにも他人事のようで、後ろめたい気持ちがします。 おまけの話: テロ事件に対するメキシコの反応 テロ事件発生直後、メキシコの外務大臣ホルヘ・カスタニェダ氏は、アメリカ政府に 対する無制限の協力を約束したのですが、それに対する批判が続出しました。メキシ コは平和主義の国であり、何よりも、メキシコはアメリカの属国ではなく、独立国で あるから、中立を保つべきだと言う考えのようです。このような考えの議会と外務大 臣の間に立ってフォックス大統領は苦しい立場にたたされましたが、結局は、メキシ コから軍隊は派遣せず参戦はしない、しかし友人として出来る限りの援助はするとい うことに落ち着いたようです。 アメリカのテレビのラリー・キング・ショーのラリー・キングに電話インタビューされ たフォックス大統領は、「それでメキシコは何をしてくれるのか?」というキングの 質問に、「何でもする。ただし、軍隊は派遣しないけれど…」と、苦しい弁明をして いました。10月4日になって、遅ればせながら、フォックス大統領はアメリカに飛 び、ブッシュ大統領やジュリアーニ市長と話し合い、「友人としてテロリストに対す るアメリカの戦いを支援する」と約束しました。 メキシコができることは、国境の警備の強化、石油の供給などです。アメリカ国民は メキシコのもたもたしていて、生ぬるい対応にがっかりしたようですが、実際に、メ キシコ国民の間では戦争反対が約80%(民放テレビニュースのアンケートによる)と、 アメリカ国民と正反対の結果がでており、反応はクールです。隣国の事件であり、メ キシコ人の被害者も数多くでている事件であるにも関わらず、人が集まってもあまり この話題にはなりませんし、独立記念日のグリトも例年どおりでした。雑誌や新聞の 記事も傍観者の視点で書かれているか、むしろ、原因を作ったアメリカも悪いという 論調が目につきました。 クエルナバカの観光局に勤めている友人に聞いたら、観光客もあまり減っていないし、 影響はあまりなかったと言うのです。航空会社やホテルが大きな影響を受けて大量解 雇を発表したりしているのに、特にクエルナバカでは、全く動揺していないように見 えます。しかし、今後、戦争が長引いたり、その後に報復テロがあったら、いくら常 春の天国クエルナバカにいても落ち着いてはいられないでしょう。テロだか事故だか わからない飛行機事故や、出所不明のウィルスによる死者が続発すれば、人々が疑心 暗鬼になります。早く平穏な日々が戻ることを、平和主義のメキシコ人と共に祈りた いものです。 表紙に戻る 次に進む バックナンバー#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転 #2 「猫」から:猫の獲物はどうする? #3 「免許証」から:ここでは買うんです #4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍 #5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走 #6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート #7 「スペイン語」から:無口な日本人 #8 「免許証から」から:車の所有税 #9 「クエルナバカ」から:蜂鳥 #10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア #11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行 #12 「女性」から:老化現象と更年期障害 #13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」 #14 日本へ一時帰国しました/その他 #15 運転したら事故はつきもの #16 私たちの夏休み日記 #17 最近の感動:みんな生きている! #18 ホームページ1周年記念 #19 仕事人「かり」 #20「葛飾諏訪太鼓」の日々 #21 クエルナバカから謹賀新年 #22 薬の話 #23 社交サロンの話 #24 夏時間、ク日比較アンケート #25 母は強し #26 我が家のガーデニング #27 選挙裏話と日ク比較 #28 国際ピアノ・コンクール #29黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い−ペット・ロス症候群 #30 2周年記念・シドニーオリンピック・おまけ「スキャンダル」 #31 我が家に棲みつく魑魅魍魎、おまけの話「無料電話」 #32 私達のSEXENIO、おまけの話「歌のクラス」 #33「CREA」取材のコーディネータ初仕事、おまけの話 #34「日本週間」、おまけの話「コーディネータ、プロ宣言」 #35 ニューヨークの白い空、おまけの話「夏時間」 #36 巣立ちの夏 、おまけの話「民宿 かず」 #37悲しい話、おまけ:雑誌TITLE #38健康に自信がありますか?;おまけの話:TELECABLE INTERNET #39 コンサート・デビュー;おまけの話:テレビ番組の取材 #40 夏休み病気特集第二弾;おまけの話:テレビ番組の放送日程 #41 我が家の独立記念日、おまけの話:アメリカ・テロ事件 |