
![]() -呑気家族のメキシコ移住計画- |
出版:近代文芸社 石田 かり・著 |
「クエルナバカの碧い空」第45号 #6 本の続編 − 謹賀新年、 おまけの話:子供達の里帰り2002年明けましておめでとうございます。みなさん良い年をお迎えのことと思 います。私達は静かに新年を迎え、このまま静かに1年を終えそうな予感です。 昨年暮れは、どっぷりとクリスマス気分を味わいました。12月24日に、カテド ラルで行われたミサに参加したのもちょっと珍しい体験でした。メキシコはカトリ ックの国ですから当然と言えば当然ですが、それでも形だけでなく、心から信心深 い人々が多く、12月24日のクリスマスのミサには、夜8時からと言う遅い時間に もかかわらず、カテドラル本堂はいっぱいの人が詰め掛けて、熱心に神父さんの話 に聞き入っていました。 私達コーラス・グループは本堂後方の二階席に陣取って、神父さんのお言葉の合間 合間に、スペインや中南米の民謡的な宗教曲を歌います。これらの曲は、カテドラ ルで売っている「CANTEMOOS EN COMUNIDAD教区で一緒に歌おう」という歌集本に載 っているので、私もミサに備えて一冊購入しました。神父さんと特別な打ち合わせ もなく、練習もしなかったのに、他のメンバーは毎年やっているせいか、はるか下 方の祭壇で話している神父さんと掛け合いのように、お言葉と歌がうまく混ざり合 ったのでした。 本堂に入りきらない大勢の人々が、私達のいる二階にも上がって来て、お説教を聞 いていましたが、神父さんの言葉や歌に応じて、跪いたり、立上がったり、胸の前 で十字をきったり、熱心でした。私のように、習慣も知らず、歌の意味もよくわか らず、お説教のありがたみも感じない者は、ちょっと場違いでしたが、いずれにし ても、本物のクリスマス・イブNOCHE BUENAの体験でした。 さて、大晦日の日、コンドミニオの住人達がカサ5のアルサガ家に集まりました。 と言っても、街のレストランやホテルは大晦日の特別料理を出してサービスするの で、そちらに行っている家族も多く、今回集まったのは、私達一家を含めて4家族 だけでした。それでも、我が家からは丁度帰省していた息子も参加し、またアルサ ガ家の親戚の家族や、子供達の友達も来ていて賑やかになりました。 まずは、夜10時ごろおつまみを持ってカサ5を訪ねました。すでにテキーラが行 き渡っています。こういう集いに出ると必ずいるのが、「私は日本に行ったことが ある」という人です。アルサガ家の親戚一家のお母さんは、仕事で日本に行ったこ とがあって、日本に興味もあり、日本のお正月のこともよく知っていて、日墨の正 月比べに話が弾みました。 メキシコでも除夜の鐘ならぬ、教会の鐘が夜中の12時に12回鳴ります。この時、 12個のブドウを食べます。私達は、日本の「行く年来る年」みたいに、テレビ中 継の鐘の音を聞きながら、ひとつ鐘が鳴る度にブドウを一粒づつ食べながら、心の 中で願い事をしてゆきました。12の鐘と共にブドウを食べ終わると、「QUE TE CUMPLAN TUS DESEOS願い事が叶いますように!」と言いながら抱き合うと、これ がメキシコ式新年の挨拶となります。 その後は、面白いことに、カラオケ大会です。メキシコにも家庭用カラオケ・セッ トがあって、テレビ画面に出る歌詞を見ながら歌うのですが、皆マイク持つ手も格 好よく、その上、若い人は振りもいれながら歌って、普段見れない一面を見ること ができました。残念ながら、私達はカラオケに入っているメキシコの歌を全然知ら ないので、普通のCDを持って行って日本の唱歌をいくつか歌いました。みな、し んみりと聞いてくれました。若い人も、親の世代も、マイクを持ったら放さないタ イプはどこにでもいるようで、人種によらず、皆、歌を歌うのが大好きです。 その上、メキシコ人は踊るのも好きです。親戚一家の娘のミリアムとお父さんが踊 り始めました。それも、きちんとしたチークダンスで、お父さんが娘にステップを 教えながら踊っています。若いときから、音楽がかかると踊り出すのですから、上 手になるはずです。こうして明け方の3時まで、歌って踊ってお喋りして、新しい 年が始まったのでした。 さて、メキシコのお正月は1月1日の元旦だけ。元旦も、大晦日に飲みすぎた人が 寝坊する日というだけのようで、街は静まりかえっています。そして、2日からは、 一般の商店も普段通り商売を再開し、平常にもどりました。でも、まだ新年という だけでなく、クリスマスも続いていますから、「明けましておめでとう」だけでな く、「FELIZ NAVIDADメリー・クリスマス」と言う人もいるし、クリスマスの飾りも そのままで、もうちょっとお祭り気分が続きます。 おまけの話: 学校が休みに入って、子供達が帰省ラッシュで戻ってきました。特 に息子とは4ヶ月ぶりの再会ですから、その成長ぶりが目に見えて、驚きでした。 父親よりも背が高くなっているし、ひげもうっすらと…。14歳という年齢では、 航空会社の規定により、一人旅をするときには航空会社の付き添いが必要なはずな のですが、あまりにオッサンのようなその姿のため、付き添いは不要だと言われた そうで、初めての一人旅もしっかり経験してきました。 クリスマス直前に、メキシコ人、日本人合わせて招待し、我が家でちょっとした忘 年会を開いたのですが、お客様に混ざって、息子も娘も会話を楽しんでいました。 ニューヨークでの寮生活や新しい友人、部活など体験談も面白く、こうして客観的 に付き合う機会があると、なかなか頼もしく育っているのが確認できます。 TRES REYESの1月6日に、7日から始まる学校に戻るため、二人ともそれぞれの場 所に帰っていきましたが、次回会うときにまたどれほど成長しているか楽しみです。 では、本年もホームページご愛読よろしくお願いいたします。 表紙に戻る 次に進む バックナンバー#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転 #2 「猫」から:猫の獲物はどうする? #3 「免許証」から:ここでは買うんです #4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍 #5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走 #6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート #7 「スペイン語」から:無口な日本人 #8 「免許証から」から:車の所有税 #9 「クエルナバカ」から:蜂鳥 #10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア #11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行 #12 「女性」から:老化現象と更年期障害 #13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」 #14 日本へ一時帰国しました/その他 #15 運転したら事故はつきもの #16 私たちの夏休み日記 #17 最近の感動:みんな生きている! #18 ホームページ1周年記念 #19 仕事人「かり」 #20「葛飾諏訪太鼓」の日々 #21 クエルナバカから謹賀新年 #22 薬の話 #23 社交サロンの話 #24 夏時間、ク日比較アンケート #25 母は強し #26 我が家のガーデニング #27 選挙裏話と日ク比較 #28 国際ピアノ・コンクール #29黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い−ペット・ロス症候群 #30 2周年記念・シドニーオリンピック・おまけ「スキャンダル」 #31 我が家に棲みつく魑魅魍魎、おまけの話「無料電話」 #32 私達のSEXENIO、おまけの話「歌のクラス」 #33「CREA」取材のコーディネータ初仕事、おまけの話 #34「日本週間」、おまけの話「コーディネータ、プロ宣言」 #35 ニューヨークの白い空、おまけの話「夏時間」 #36 巣立ちの夏 、おまけの話「民宿 かず」 #37悲しい話、おまけ:雑誌TITLE #38健康に自信がありますか?;おまけの話:TELECABLE INTERNET #39 コンサート・デビュー;おまけの話:テレビ番組の取材 #40 夏休み病気特集第二弾;おまけの話:テレビ番組の放送日程 #41 我が家の独立記念日、おまけの話:アメリカ・テロ事件 #42 続編:独立記念日、おまけの話:テロ事件のメキシコの反応 #43 犬を買いませんか? おまけの話:イダルゴ州の温泉 #44 日本メキシコ学院リセオで講演;おまけの話:2001年総括 |