
![]() -呑気家族のメキシコ移住計画- |
出版:近代文芸社 石田 かり・著 |
「クエルナバカの碧い空」第48号 #6 本の続編 − 一時帰国報告: おまけの話: JAL悟空格安チケット正味11日間の日本滞在を終えて、もう早メキシコに戻ってきました。とても満足な 旅行で、もう心残りはありません。まだ少し時差ぼけ状態で本調子ではありませんが、 帰国旅行の達成感に浸ってぐうたらとしているところです。まったく、今思い出して も、やっぱり日本は遠い。 まず、メキシコを去るとき既にうんざりの経験をしました。日本航空の直行便は朝9 時半メキシコ空港発の予定で、現在は3時間前に空港に行っていなければならないと 言われているので、真夜中に起きて、クエルナバカを明け方の4時半に出るバスで空 港に向かいました。6時に到着して、チェックイン手続きを済ませてからが長かった。 いつまでたっても搭乗のアナウンスがありません。2時間遅れくらいで、やっと機内 の人になったのに、それからまた延々と待たされて、飛ばないうちから既に足がむく んで、エコノミー症候群に罹ったかと思ったほどです。 結局5時間以上遅れて出発。日本到着時には、リムジン・バスも成田EXPRESSも運転 終了の時間が過ぎた深夜でした。それでも日本航空が特別に手配してくれたリムジン・ バスとタクシー(これも日航が支払ってくれました)を乗り継いで、かろうじてその 日のうちに実家に到着できたのは幸いでした。 日本帰国に当たってひとつ研究材料がひとつありました。私達も日本を去って8年目 になり、年齢的に言っても、そろそろ日本の生活が恋しくなるときでもあります。日 本に帰るのは3年ぶりですから、忘れていたことも多いし、実際に少しでも生活して みてどういう心境になるか、我ながら興味津々というところでした。 例えば、語学留学で半年くらいクエルナバカに住んでいたN子さんは、絶対に、戻っ て来て永住したいと言っていたのに、その後再び遊びに来たとき、「これがメキシコ に来る最後だと思う。だって、やっぱり日本の方がいいから…」。 家を買って老後はメヒコへと思っていたというKさんも、「日本に帰国して思った事 は、ホッとするというか、何事にもスーっと理解できる。それと、食べ物。やはり私 は、日本食が、というか四季の、香りの野菜と魚が好きだという事がはっきりしたの です」などと言って、未だにメキシコに戻って来る様子がありません。 その上、最近、長年クエルナバカに住んで、永住するのではないかと思っていた人の 中でも、急に思いついたように日本に帰国してしまうケースが続出して、クエルナバ カの日本人人口が大幅に減っていると言う話もあるくらい。やっぱり、日本人には日 本の生活があっているのか、私もいつかそう思う時が来るのかと、ちょっと不安にな る帰国前の心境でした。 実際、買物リスト、食べものリスト、会うべき人リスト、すべき事リスト等など、作 ったリストをどんどんこなして行くと、それが大変! 買物に行けばデパートや駅ビルの商店街には物が溢れています。メキシコでは殆ど洋 服など買わないし、買いたいとも思わないのに、デパートの広い売り場に溢れた、彩 りも鮮やかで美しいセーターや小物を見ると、どれにもこれにも目が恋してしまって、 ひとつだけ選ぶなんてとてもできません。本屋には本や辞書や雑誌がずらりと並んで いて(これって当たり前?)、ついには、同じような雑誌が毎週、毎月出版される必 要があるのかと疑問に思えるほどです。 例えば、カメラ屋を覗いて見ると、何階もあるフロアーにカメラ用品だけでも山積み。 日本人には当たり前の光景でしょうが、メキシコから来たものにとっては、観光地に 行くよりも日本的な光景に見えるし、見るもの全てが珍しくて、どれも買いたくなっ てしまって、いくらお金があっても足りません。 でも高級品だけでなく、安くて品質の良いものもいっぱい。100円ショップや噂の ユニクロ(初めて実物を見た)にも立ち寄ったけれど、メキシコの物価よりも安いの ですから、メキシコ不利! 食べ物の種類は驚くほどだし、どのレストランも人がいっぱいというのも、驚異の世 界です。第一、やっぱり日本食は美味しい!メキシコ料理が一番と公言してはばから ないメキシコ人には聞かせられないけれど、どう考えても日本のほうが料理の種類も 豊富だし、私の舌にあっている。一番おいしかったのは、毎朝、家で、漬物や筋子を のっけて食べたご飯だった! それに温泉!たった11日間に、河口湖近くの温泉、日光霧降温泉、熱海と3ヶ所の 温泉をとっぷり味わえたのは偉業ともいえる帰国の成果ではないでしょうか。どこの 温泉もお湯がいいだけでなく、サービスも行き届いていて快適です。温泉に日本酒、 美味しい料理と揃えば、メキシコに戻るなんて頭から吹き飛んでも仕方がない?! しかも日本は春真っ盛り!小さな庭にもかかわらず、民家の垣根からのぞく花々の美 しい事。花ならクエルナバカと思っていたけれど、そんなことはなかったのです。特 に、今年は早々と満開になった桜がまだまだ美しく咲いていたし、桜が散り始めると 八重桜が満開になり、しかも実家近くの散歩道にはツツジ、モクレン、花もも、レン ギョウ、カイドー、コブシ、石楠花などの樹木のほか、菜の花や、チューリップ、ス ミレの草花等など、一斉に競うように咲き誇って、街全体が華やか! ピンクに染まった春空 ツツジ 花もも カイドー こうして日本滞在を満喫した後で、メキシコに戻って来ているのは信じ難いことだけ れど、どっちを選ぶかと聞かれれば、これがやっぱりクエルナバカなんですね。用意 してくれた美味しい食事、芯から温っかい湯、歓迎してくれた家族や友達。これはタ マに帰るからこそある特別料理。メキシコに戻って来て、時差ぼけを口実にぐうたら としていられる快適さこそ、私達にぴったりの日常なのだ!なんか無理している? おまけの話: 「JAL悟空」格安チケット 最近、クエルナバカを訪ねて来る人は殆ど全員がJALのバンクーバー経由直行便で 来ます。旅行好きの人ならとっくにご存知のことでしょうが、JALの直行便のメキ シコへの往復料金が、最安で58000円というのです。時期によって全く値段が異な りますから、インターネットでよく調べて見てください。 昔は格安チケットを求めて、遠回りをしたり、2回も乗り換えたり、大きな荷物を抱 えて、あちこちウロウロと綱渡り的な旅をする若者のスリリングな話をよく聞いたも のです。それが私達が日本に帰るときに払う料金の半額以下で往復できるようになっ たのですから、隔世の感があります。私達が乗ったJAL便も満席でした。半値で乗っ ている人がいると思うと腹がたちますが、テロ事件で冷めた旅行熱は完全に復活した ようで、メキシコ旅行が身近になったのは良い事です。 表紙に戻る 次に進む バックナンバー#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転 #2 「猫」から:猫の獲物はどうする? #3 「免許証」から:ここでは買うんです #4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍 #5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走 #6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート #7 「スペイン語」から:無口な日本人 #8 「免許証から」から:車の所有税 #9 「クエルナバカ」から:蜂鳥 #10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア #11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行 #12 「女性」から:老化現象と更年期障害 #13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」 #14 日本へ一時帰国しました/その他 #15 運転したら事故はつきもの #16 私たちの夏休み日記 #17 最近の感動:みんな生きている! #18 ホームページ1周年記念 #19 仕事人「かり」 #20「葛飾諏訪太鼓」の日々 #21 クエルナバカから謹賀新年 #22 薬の話 #23 社交サロンの話 #24 夏時間、ク日比較アンケート #25 母は強し #26 我が家のガーデニング #27 選挙裏話と日ク比較 #28 国際ピアノ・コンクール #29黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い−ペット・ロス症候群 #30 2周年記念・シドニーオリンピック・おまけ「スキャンダル」 #31 我が家に棲みつく魑魅魍魎、おまけの話「無料電話」 #32 私達のSEXENIO、おまけの話「歌のクラス」 #33「CREA」取材のコーディネータ初仕事、おまけの話 #34「日本週間」、おまけの話「コーディネータ、プロ宣言」 #35 ニューヨークの白い空、おまけの話「夏時間」 #36 巣立ちの夏 、おまけの話「民宿 かず」 #37悲しい話、おまけ:雑誌TITLE #38健康に自信がありますか?;おまけの話:TELECABLE INTERNET #39 コンサート・デビュー;おまけの話:テレビ番組の取材 #40 夏休み病気特集第二弾;おまけの話:テレビ番組の放送日程 #41 我が家の独立記念日、おまけの話:アメリカ・テロ事件 #42 続編:独立記念日、おまけの話:テロ事件のメキシコの反応 #43 犬を買いませんか? おまけの話:イダルゴ州の温泉 #44 日本メキシコ学院リセオで講演;おまけの話:2001年総括 #45 謹賀新年、 おまけの話:子供達の里帰り #46 ベラクルス珍道中: おまけの話: 月刊誌NOVARK #47 女性についての考察: おまけの話:日本一時帰国のお知らせ |