
「クエルナバカの碧い空」第50号 #4 トピックス − メキシコのルチャ・リブレ−高橋千歳さんの特別報告千歳さんの今回の来墨の目的はスペイン語の勉強ですが、どうやら、本当の目的は、 メキシコ・シティに住んでいるプロレスラーのお友達に会って、しかも、本場のル チャ・リブレLUCHA LIBREを観戦することのようでした。 実は、私達も、一度だけ、クエルナバカで行われる試合を見に行く予定だったことが あります。それは、1999年11月にクエルナバカを訪れた「葛飾諏訪太鼓」の面々 の希望だったのですが、何と、夜遅くアレナ・イザベラプロレス会場に行ったら、そ の日は、(客が少ないので?)中止になったというのです。 メキシコのプロレスはもちろん有名で、しかも、私自身、ミル・マスカラス兄弟(ち なみに、千歳さんによると、彼らはまだ現役で活躍しているそうです)の試合など、 その昔テレビで見て興奮したこともあって、ぜひ、いつかはメキシコのプロレスにつ いて、皆さんに報告したいと思っていました。しかし、その後、実際に観戦に行く勇 気もなく、千歳さんのような人をひたすら待っていたのでした。 メキシコでは今も毎日のように、ゴールデン・タイムにテレビ観戦ができますが、で も、千歳さんのように勇気のあるかたは、ぜひ、本場の試合を生で見てください。 では、千歳特派員の現地特別報告です。******************* メヒコでスポーツといえばサッカーが人気なようですが、もう1つ忘れてならないの はルチャ・リブレ(メキシコ製プロレス)です。私は勝手に国技だと思っていたので すが(本当の国技はチャレーリアCHARRERIA)、そのぐらい日本でも有名です。 メヒコにはいくつかのプロレス団体があって、たくさんのルチャドールがいます。ル チャ・リブレと聞くと、飛んだり跳ねたりの空中殺法をイメージする方が多いと思い ますが、総称で「ジャベ」と呼ばれる独特のグラウンド技もたくさんあります。そう いった技術を学ぶために、日本からもたくさんの選手の方々が修行へ来ているようで す。 メヒコでルチャ・リブレ観戦と言えば、アレナ・メヒコ(ARENA MEXICO)とアレナ・ コリセオ(ARENA COLISEO)が有名です。両方ともメキシコ・シティにあり、毎週決 まった曜日に試合を見る事ができます。試合の情報はキオスクで売られているプロレ ス&ボクシング専門誌「BOX Y LUCHA」(毎週火曜日発売)で入手できるのですが、 雑誌に載っている以外にも本当にたくさんのプロレス会場があり、ほとんど毎日どこ かしらで試合が行われているというのが現状です。 私が1ヶ月間留学していたクエルナバカにも、アレナ・イサベル(ARENA ISABEL) という唯一のプロレス会場があって、毎週木・日曜日には試合が行われていました。 アレナ・イサベルの試合開始時間はなぜか遅く、私が行った木曜日は21:15試合 開始予定。(普通は遅くても8時台。)後で分かった事なのですが、シティで1試合 やってからクエルナバカに移動してさらに試合をする(つまり1日2試合)選手が 多いからという理由があるみたいです。うーん、ハード… アレナ・イサベル(ARENA ISABEL) 対戦カードの宣伝ビラ 入場券売り場(Taquilla) モチロン時間通りに始まるはずもなく、21:45から試合が始まり全4試合、終っ た時にはナント0:00をまわっていました。 それでも会場は超満員で、最初から 最後まで凄い盛り上がり!! ちなみにその日は、日本でも活躍されているリッキー・ マルビン選手が出場していました。 私がメヒコでルチャ・リブレを見て、驚いた事がいくつかあります。 @ゴングがない 日本には必ず試合開始&終了時にゴングが鳴りますが。メヒコはホイッスルです。 A休憩時間に子供がリングで遊んでいる これは地方会場に多い光景だと思いますが、日本じゃ考えられません。試合終了直後 の選手に寄っていってサインを貰ったり、入場してくる選手をつかまえて一緒に写真 を撮ったりする姿もよく見られました。ちょっと羨ましいですね。 B時間無制限3本勝負が多い メヒコではこれが普通のようです。 そういえば試合中、セカンドロープが外れてしまうなんていうアクシデントもありま した。リング外では数名のおじさんたちが一生懸命直しながらも、試合はそのまま続 行というのがいかにもメヒコ。選手は恐る恐る戦っていましたが(笑)。 ところで、メヒコのルチャドールは全体の約7〜8割がマスクマンという感じですが、 これはどうしてなのでしょうか? そもそもメキシコ製のプロレス、ルチャ・リブレは1933年に生まれました。開祖 はサルバドール・ルッタロス・ゴンザレスなるメキシコ人。彼がアメリカのテキサス 州でプロレスを観戦し、それを自国に持ち込むことを考えたのですが、そのとき一つ 知恵を絞りました。観衆がリング上の戦いに感情移入しやすいように、「先住メキシ コ人 vs スペイン人侵略者の戦い」という、より具体的な形に置き換えたのです。 そこで善と悪を明確に表す重要アイテムとして採用されたのが覆面(マスク)でした。 彼の思惑は当り、観客は「善玉」のマスクマンが素顔の悪役レスラーと戦うルチャ・ リブレに飛びつき、この国の大衆文化として確実に根付いていきました。その後悪役 たちもワルそうな覆面をかぶるようになり、今日の様なマスクマンだらけの状況にな ったそうです。 試合会場の外ではそのマスクを買うこともできます。たいていは誰かが勝手に作った コピー商品。 デキはいまいちでも、軽くてかさばらないのでお土産にはオススメで す。 本当に被れるタイプは40〜60ペソ、キーホルダータイプの小さい物は20ペソ ぐらい。 他にも写真やフィギュア、Tシャツ、キーホルダー、ビデオ、おもちゃの チャンピオンベルト等が売られていました。 おみやげにこんなのいっぱい買って来ました アレナ・イサベルの場所はコルテス宮殿右脇の下り坂をちょっと下りた、VIP'Sの 隣、SANBORNSの向かいでです。 入場料は1階席60ペソ、2階席が40ペソ(子供は30ペソ)。2階席は暗くてあ まりキレイではないので、行かれる場合は1階席をオススメします。リングからも 近いだけあって、たまに選手が飛んできたり乱闘に巻き込まれたりするかも知れませ んが…。 対戦カードは試合が近くなるとセントロ付近に貼ってありますので、興味のある方は 是非!! また、「box y lucha」のオフィシャルHPがあります。結構充実しているHPなので、 こちらも見てみてください。 http://www.boxylucha.com.mx/ <参考文献> 株式会社トラベルジャーナル発行 「ワールド・カルチャーガイド メキシコ ラテンでいこうよアミーゴ!」 表紙に戻る次に進む バックナンバー#2 メキシコの住宅事情#3 警官への賄賂 #4 音楽友の会 10周年コンサート裏話 #5 ノーチェ ブエナ物語 #5 クリスマス行事 #6 年末年始の休みとグアダラハラ家族旅行 #6 トレス レイエス #7 ビザの種類と更新 #8 モナルカ蝶の聖域ツアー #9 ガールスカウト奈良支部 #10 チャイコフスキーのバレー「白鳥の湖」 #11 メキシコ縦断アメリカ転々旅行 #12 メキシコの飲み物 #13 テキーラ #14 花が咲いて実がなった(街で見る果物) #15 アステカ・カレンダリオの謎 #16 2000年・年越し祭り #17 9月16日 独立記念日 #18 特別ゲスト、中村さつきさん #19 DIA DE MUERTOS 死者の日 #20 葛飾諏訪太鼓メキシコ滞在記 (リーダー水澤啓一 記) #21クエルナバカの年末年始 #22 メキシコ病院事情 #23 今も懐かし、街頭の物売りたち #24 養老院YALENTAY慰問コンサート #25 メキシコの温泉も気持ちいい(*^o^*) #26 ノパール NOPALで健康に! #27 メキシコの選挙 #28 ロマンチック・アシエンダ(荘園)街道巡りの散策 #29メキシコ、愛国心のしるし #30メキシコの結婚式 − 二つの体験談 #31メキシコ原産トウモロコシ MAIZ の秘密 #32 6年に一度の大統領就任式 #33 メキシコのピニャータ #34 火山ポポカテペトルと山麓の世界遺産−修道院群 #35 MARCHA ZAPATISTA サパティスタの行進 #36 メキシコの飲み物 第二弾 − メキシコの伝統的な飲み物 #37メキシコの飲み物 第3弾 − メキシコのアルコール飲料 #38 QUINCENERA -XV歳の社交界デビュー・フィエスタ #39 メキシコのお金 #40「民宿かず」お客さま第一号記念 #41 メキシコの祝祭日・記念日 #42メキシコ・シティから独立記念日の実況中継 #43 RUTA DE ZAPATA 革命児サパタを辿る道 #44メキシコのクリスマスと「NACIMIENTO」飾り #45メキシコの伝統菓子 #46メキシコの宝くじLOTERIA #47藤枝先生のメキシコ体験談 #48ラス・エスタカス物語HISTORIA DE LAS ESTACAS #49メヒカン・フルーツの全て(第一部) |