
![]() -呑気家族のメキシコ移住計画- |
出版:近代文芸社 石田 かり・著 |
「クエルナバカの碧い空」第51号 #6 本の続編 − ホーム・コンサート決行;おまけの話:帰ってきた子供達6月10日は私の誕生日でした。集まって騒ぐのが好きなメキシコ人はどんな年齢に なっても誕生日パーティを開きますから、「私達も何かしようよ!」という計画をた てても何の不思議もないのですが、私は日本人だし、この年で、いまさら誕生日なん て開きたいと思うわけがありません。でも開きました。 ついにホーム・コンサートやりました 結果?自画自賛ってところかな? (手前に料理山盛) 実は、ゆくゆく老人ホームで慰問コンサートを開きたいと思い詰めているピアニスト のかずさんが、老人ホームならぬ我がホームに人を集めて度胸試しのコンサートを開 くと言い出し、丁度私の誕生日が近づいていることを口実に、ホーム・コンサートを 開くことになったのです。で、準備を始めたら、私まで乗り気になってしまいました。 というのは、ピアノだけでなく歌も歌おうということに(誰が言いだしたものやら…) なり、かずさんがピアノを弾けて、私も歌えそうな曲を数曲歌う事にしたからです。 私は、今も教会のコーラス・グループに入っていて、毎週金曜日には練習が、日曜日 にはミサがあるのですが、教会音楽をグループの後ろの方で歌っているだけでは物足 りないし、大声を張り上げたい気分になっていたところでした。そのために、きちん と訓練したいと思うけれど、クラスをとって習うにはお金がかかりますから、かずさ んのピアノの伴奏で自分なりに研究しながら、少しでも上達できればそれに越した事 はありません。練習に熱が入ります。 練習しながらテープに自分の歌声を録音して後で聞くと、耐えられないものがあり、 人に聴かせるにはそうとうの勇気が必要です。しかし、かずさんも私も素人ですから、 多少の事は愛嬌であると、ふたりでうなずき合って、実行に移したのでした。第一、 老人ホームの老人たちも、コンドミニオの住人達も、日常からはみ出た出来事は大歓 迎してくれるハズで、芸術的なことは将来の課題です。 かずさんのピアノについては、既にみなさん「癒しのピアノ館」で聴いてくださった ことと思います。コンサートという直前の目的があるせいで、練習にも特別熱が入り ます。人が聴いているとアガルとか、気が散るから聴いている人は動いてはいけない とか言っていたのですが、コンサートとなるとそうはいきません。 誕生日当日は月曜日で、しかも夏休みでニューヨークから息子が前日の夜中に帰って きたばかり。慌しいので次の土曜日15日に決定しました。それからは企画・準備に オオワラワ!最初は、友人知人、知っている限りの人を招こうと考えたのですが、我 が家は狭いし椅子も沢山はないという事情から、結果的に、いつもお世話になってい るコンドミニオの隣人達を招待するということに落ちついたのでした。また、みなさ んを招待しておいて素人のピアノと歌を聴かせて、ただで帰すわけには行きません。 そこで、コンサートの後には日本料理でおもてなしをするということにして、招待状 を作成しました。 招待したのは、カサ1のカルロスとクリスティーナ夫妻、カサ2のアルフレッドとレ ティ夫婦と息子のアルフレッド、カサ5のルイスとヒルダ夫婦と娘のメリッサ、カサ 7のマヌエラおばちゃん(陶芸家で作家でもある)、カサ8の夫婦と子供二人、カサ 9のハイメとサリータの夫婦、カサ11のトーニョとロシオ夫婦のコンドミニオの住 人17人と、娘のボーイフレンドと妹とその友達など。他にも、誰かの親戚の子供な どが紛れこんで、なにやかやで20人余りの人々(つまり招待した人全員)が集まっ てくれました。 予定は午後2時開演、約15分の歌のコンサート、約20分のピアノ・コンサート。 その後、日本食ブッフェという手順です。以下は作成した招待状です。あまり早くに 渡すと忘れられてしまうので、ほんの数日前にみなさんに渡しました。 ************************************** Con motivo de celebrar el quincuagesimo segundo cumpleanos de Kari KAZU Y KARI TATSUSHIMA tienen el placer de invitar a usted al MINI-CONCIERTO "una tarde de las canciones japonesas y piano" Sabado 15 de junio de 2002 a las 14:00 horas en CASA 3 Despues del concierto se ofrecera COMIDA JAPONESA ************************************** 6月15日は、朝から静かな戦場でした。まず、丁度、クエルナバカにスペイン語の 勉強にきていたマサ子さんと、我が家の子供達にも手伝ってもらって、うちの椅子と 庭の椅子を総動員して客席を作り、居間をコンサート会場に改装しました。料理は前 日から用意したものを手分けして仕上げます。最後の練習もしなければなりません。 こうして、午後2時があっという間にきてしまいました。 今回招待したのはメキシコ人で、しかも気心の知れている隣人ばかり。小さなプレゼ ントを手にして、全員が来てくれました。そして、緊張のかずさんと、開き直りのか りの二人のミニ・コンサートはそれなりに好評を得て無事に終えました。プログラム は以下の通りです。退屈しないように、歌詞の翻訳も付けました。 第1部: 歌 赤とんぼ/椰子の実/四季の歌/花/浜辺の歌/いい日旅立ち 第2部: ピアノ エリーゼのために/乙女の祈り/ショパンのノクターン/ カーペンターズのイエスタデー・ワンス・モア/マイ・ウエイ/ ムーン・リバー/スターダスト/メキシコ民謡シエリト・リンド とてもラッキーなのは、メキシコ人は、絶対に面と向かって悪口を言わないだけでな く、口を極めて褒めてくれることです。ピアノや歌についても、高音がきれいだとか、 難しい曲をよく覚えたとか、具体的に褒めそやしてくれるので、お世辞とわかってい ても、もしかしたら、本当に上手だったのかも…と思ってしまいます。 さて料理です。メキシコ人は猫舌なので、熱い食べ物は苦手ですから、準備に時間を かけることができます。肉料理はリブ・ステーキ、焼き鳥、そしてレバーの甘辛煮。 野菜料理は、漬物(キャベツ、ニンジン、セロリ、キュウリの生姜・レモン漬け、お かかかけ)、チャプチエ(春雨と、牛肉や白菜、しいたけなどの野菜などをタレで炒 め、金糸タマゴを混ぜて、ゴマをふりかけた贅沢温サラダ)、主食はフリカケやゆか りをまぶして握ったオニギリ、スパゲッティの麺で作ったヤキソバ、それに、市販の スシート・ディップ(スシートという寿司屋が出しているカニ・ソースのディップ)と クラッカー、飲み物は麦茶とビールが並び、デザートには中国果物のライチーともら いものの羊羹!あれ??考えて見ると、純和食は数えるほどしかない?? どれも好評で、すっかりきれいに平らげてくれました。特に好評だったのは、リブ・ ステーキ(でも、ユダヤ人のハイメとサリータは豚肉は食べませんからパス!この辺 の配慮は難しい)。メキシコ人はあまり普段から豚肉を食べない人が多いのですが、 今回はこれが好評。レバー煮も作り方を教えて欲しいとの希望がありました。あとあ とまで美味しかった言われたのがオニギリ。普通、外国人は海苔や海藻類は食べない と言われますが、彼らは喜んで食べていました。こうして、第一回コンサートは無事 終了しました。 あとは、すぐに庭に場所を移して飲み会です。誕生日プレゼントにテキーラを持って 来てくれた人もいて、あっという間にテキーラのグラスが行き渡ります。かずさんは、 コンサートの緊張で胃が縮んだ後に、心が弛んでテキーラをがんがん飲み、早々とダ ウンしましたが、残った私達は夜中まで飲み明かしました。近いうちに、今度は老人 ホームでの慰問コンサートについて報告できると思います。 おまけの話: 帰ってきた子供達 ニューヨークで勉強中の息子が無事に9年生(日本の中学3年生)を終えて、10年 生に進級することができ、夏休みに入ってメキシコに帰ってきました。なんと3ヶ月 の夏休みです。ニューヨークの学校では、日本やメキシコを含め世界各地から入学し てきた生徒たちと一緒に勉強し、寮で生活しています。 成績については色々言いたい事もありますが、それはさておいて、身長は随分伸びま した。大学に通う娘も週末には帰宅しますので、久しぶりに家族写真を撮りました。 息子の身長は173.5センチ、娘は165センチ、とうに見下ろされるようになりました。 一家揃って記念撮影「大きくなって戻ってきました」 息子は長い夏休みを利用して、一ヶ月間、日本に帰っています。娘は夏休みが短かい ので、夏休みと自主休暇を合わせて2週間、これから日本に帰ります。すれ違いのた め、二人とも初の一人旅となりました。こうして、身長だけでなく、精神的にも徐々 に大きくなりつつあります。 表紙に戻る 次に進む バックナンバー#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転 #2 「猫」から:猫の獲物はどうする? #3 「免許証」から:ここでは買うんです #4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍 #5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走 #6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート #7 「スペイン語」から:無口な日本人 #8 「免許証から」から:車の所有税 #9 「クエルナバカ」から:蜂鳥 #10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア #11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行 #12 「女性」から:老化現象と更年期障害 #13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」 #14 日本へ一時帰国しました/その他 #15 運転したら事故はつきもの #16 私たちの夏休み日記 #17 最近の感動:みんな生きている! #18 ホームページ1周年記念 #19 仕事人「かり」 #20「葛飾諏訪太鼓」の日々 #21 クエルナバカから謹賀新年 #22 薬の話 #23 社交サロンの話 #24 夏時間、ク日比較アンケート #25 母は強し #26 我が家のガーデニング #27 選挙裏話と日ク比較 #28 国際ピアノ・コンクール #29黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い−ペット・ロス症候群 #30 2周年記念・シドニーオリンピック・おまけ「スキャンダル」 #31 我が家に棲みつく魑魅魍魎、おまけの話「無料電話」 #32 私達のSEXENIO、おまけの話「歌のクラス」 #33「CREA」取材のコーディネータ初仕事、おまけの話 #34「日本週間」、おまけの話「コーディネータ、プロ宣言」 #35 ニューヨークの白い空、おまけの話「夏時間」 #36 巣立ちの夏 、おまけの話「民宿 かず」 #37悲しい話、おまけ:雑誌TITLE #38健康に自信がありますか?;おまけの話:TELECABLE INTERNET #39 コンサート・デビュー;おまけの話:テレビ番組の取材 #40 夏休み病気特集第二弾;おまけの話:テレビ番組の放送日程 #41 我が家の独立記念日、おまけの話:アメリカ・テロ事件 #42 続編:独立記念日、おまけの話:テロ事件のメキシコの反応 #43 犬を買いませんか? おまけの話:イダルゴ州の温泉 #44 日本メキシコ学院リセオで講演;おまけの話:2001年総括 #45 謹賀新年、 おまけの話:子供達の里帰り #46 ベラクルス珍道中: おまけの話: 月刊誌NOVARK #47 女性についての考察: おまけの話:日本一時帰国のお知らせ #48 一時帰国報告: おまけの話: JAL悟空格安チケット #49 「清流」とサッカーの話: おまけの話: かずの写真館 #50 7年半目の情緒不安定: おまけの話: 癒しのピアノ館 |