では、真利子さんから一言: メキシコから帰国してもうすぐ2ヶ月が経とうとして
います。クエルナバカでの11ヶ月は思い出という言葉だけでは終わらすことができ
ないくらい私の中で大きなものです。私とクエルナバカの出会いは非常に簡単なもの
でメキシコに短期留学をしてみようと思い留学センターのお姉さんに「治安もよくて
旅行するにもちょうどいい場所にあるから」と薦められて決めてしまいました。実は、
このHPもクエルナバカに行くまで知らなかったのです・・・すみません。行ってみ
たら想像をはるかに越える歓迎振りに大感激。絶対また行ってやる!と今回のこの2
度目の留学を実現させました。
そんな感じでとても単純で適応力のある私ですから、このHPを利用してクエルナバ
カにはすぐに馴染むことができました。そして、もちろん人見知りしなくて陽気で時
に適当なメキシコ人が私は大好きです。
私がメキシコに実際住んですごく好きになれた部分がたくさんあります。まずは、本
当に親しみやすいこと。1度会って自己紹介をしたらその瞬間から私はもう彼らのア
ミーガ(友達)なのです。また、目が合ってHOLA!の挨拶ができればそれでもう友
情は成立してしまうのです。スペイン語が少ししか話せなくても大丈夫です。しかし、
これが時には辛いことがありました。学校に登校すると朝から待っているのがこの挨
拶&ベソ(キス)の嵐です(笑)校門をぬけると待ってましたーと言わんばかりに
「おはよう、元気?今日は朝何食べたの?今日は学校終わったらどこいくの?一緒に
遊びに行こうよ!・・・」と話はどんどん大きくなり、これが会う人ごとに繰り返さ
れるのです。授業前から話し疲れなんて嬉しい悲鳴ですよね。休み時間だってトイレ
に行くのも一苦労。どこからともなく人が集まっておしゃべり大会が始まってしまう
のです。
このパワーは一体どこから出てくるのだろう、といつも不思議でしたね。
後はのんびり屋なところも好きでした。みんな本当に行き当たりばったりでよく言わ
れているようにメキシコ人は本当に遅刻常習犯です。忘れた頃にやってきます。理由
を聞いても仕方ないかな、と思いながらどんな言い訳をするのかを聞くのが私の密か
な楽しみでした。どうして遅れたのかを聞くと「出かける直前にお母さんに買い物を
頼まれて買い物しててあなたとの約束一瞬忘れてたの」とか「えっ、3時の約束だっ
たでしょう?」とすっとぼけています。でも、あの自信満々の笑顔でそんなことを言
われたら怒るのもバカバカしくなって笑いたい気分になってしまいましたね。最後の
方は私もあきらめて自分からあの子ならこのくらい遅れるから私はこのくらいに家出
れば間に合うかな、などと考えて行動していましたね。この時点でもうすっかりメキ
シコ人です(笑)
でも、これが書類などを手続きするときは本当に大変。ビザを取るのに学校の入学許
可証を送って欲しいとメールをして、返事が来てから2週間経っても届かない。仕方
ない、FAXでもう1度お願いし直してみても「OK!OK!」との返事のみで肝心なもの
は届かない。最後は直接電話で交渉しなければならない羽目になっていました。さら
に、私の場合ビザを更新しなくてはならなかったのでさらなる苦労がありました。電
話では何も取り合ってくれないので何度もオフィスに足を運びました。必要書類はこ
れだから準備してまた来てください。と言われて出直すと、あ、これも、これも、あ
れも、それも・・・といった具合に時間がかなりかかりました。
最後の方はもう怒って「いい加減に終わらしてくれないと、私は本当に日本に帰国す
ることを考えるからね」と言うとさすがにまずいと思ったらしく無事にビザの更新に
成功しました。今思うと、こういうところでイライラしてしまい日本人丸出しだった
のかも・・・と思ったりします。そして、彼らからすると日本人だからせかせかする
のは仕方ないよね。などと影で言われていたのかもしれません。結局お互い様なんで
すよね。これも立派な異文化体験でした。
あとは家族第一主義のところでしょうか。私とお友達になってくれた子はだいだい私
を自分の家に招待してくれました。だから、たくさんのお家に遊びに行っていました。
不思議なことに私が誰かのお家に着くと必ずと言っていいほど人が増えるのです。近
所の人だの親戚だのがやってきた私を取り囲んでの恒例のおしゃべり大会の始まりで
す。日本はどんな国か、クエルナバカのどこが好きか、など話題は尽きません。どの
家族の人も私に本当によくしてくれます。そして、メキシコでのお決まりの台詞「Mi
casa es tu casa」(私の家はあなたの家でもあるのだからね)を何度も言ってもらい
ました。
夜中にタコスを食べに行ったことや、いつでも花が咲き乱れるUNINTER(学校)での
景色、親切にしてくれたメキシコ人のこと・・・11ヶ月でできること以上のことを
私なりに楽しみました。最後の空港でそういうことを思い出しながらめそめそしてい
ると荷物をチェックしているおじさんに「また来ればいいさ、そんなにメキシコが好
きだったんだね」と慰められ、そうかまたここに戻ってこようと新たな決心を胸に旅
立ちました。やっぱり大好きだからこれからもこの気持ちを大切にしていこうと思っ
ています。私とメキシコの相性はぴったりだったのですから。
最後になってしまいましたが、かずさんと&かりさんには本当に感謝をしています。
おいしいお料理と日本語でのおしゃべりは私の留学生活の支えでもありました。これ
からも私のようにメキシコ大好き人の夢を応援してくださるよきクエルナバカ・アド
バイザーとしてがんばってくださいね。本当にありがとうございました。
千田真利子