サポーテ・ネグロZAPOTE NEGRO: 前回の原産フルーツの続きで、今が旬のサポー
テ・ネグロを見てください。知人の家にたわわになっているのを収穫してきました。
外見は柿そっくりですが、濃い緑色をしていて、ネグロという名前の通り、中は真
っ黒、とても美味しそうには見えません。しかし、鳥たちはよく知っています。ウワ
カマヨGUACAMAYOなどの鳥が食べに来ます。色が濃いだけあって栄養はたっぷ。オ
レンジ・ジュースを混ぜておやつに、また、オレンジ・ジュース、砂糖、ロン(ラム
酒)を混ぜると、人気のデザートになります。
ヒカマJICAMA:ヒカマは根菜とも言えそうですが、メキシコ人は果物感覚で食べ
ることも多く、路上の果物売りもパパイヤやキュウリなどと一緒にスティックにして
粉チレとレモンをかけて売っています。ヒカマ自体にはあまり味はないのですが、シ
ャリシャリと歯ざわりが良く、酢漬けなど野菜としても食べます。
グラナダ・チナGRANADA CHINAとマラクヤMARACUYA: チナ(中国の)という言葉
は、小さなものやチリチリと細かく絡んだものを表現する時に使いますが、このグラ
ナダ(ザクロ)・チナも本物のザクロより一回り小さく、ちょうどマラカスと同じ形
をしています。ふたつのフルーツとも硬い殻に入っていますが、割ると中には種がい
っぱい入っています。スプーンですくって食べると甘酸っぱくて美味。
メロンMELON CHINO: さて、ここからはいわゆる外来種です。メロン・チノのチノ
は、中国が原産だからではなくて、細かく張った網目模様のために名づけられたもの
だと思います。アジアからヨーロッパに渡ったものを16世紀にスペイン人がメキシ
コに持ちこみ、毎日の食卓に上る人気果物です。冬は旬ではないので、少し高いです
が、それでも写真のドデカ・メロンは一個15ペソ(約180円)ですから、タマも
一緒に食べます。メキシコ人は何かにつけて、高価な日本のメロンの話をしたがりま
すが、日本のメロンとメキシコのメロンは工業製品と農産物ほどの違いもあり、メキ
シコのメロンは当たりはずれがあるので、じっくり選んで買うようにしています。
マンゴMANGO:お馴染みマンゴはインドが原産だそうで、やはりスペイン経由で17
世紀の終わり頃にメキシコに入ってきました。30種類もあるのだそうですが、一般
にマーケットで見られるのは、アタウルフォATAULFO、オロORO、マニラMANILAな
ど数種類です。旬は5月から8月と短く、その季節には街路樹にマンゴがたわわにぶ
ら下がっているのが見られます。
バナナPLATANO:バナナもアジア原産、1520年頃にメキシコにもたらされまし
た。PLATANO MACHO(オスのバナナ?)は大型で料理用です。
オレンジNARANJA: オレンジは15世紀にコロンブスCOLONが大航海をした時、
全ての船乗りたちが各自100個の種を持つようにという法律があったそうで、新大
陸に辿りついた時に持ち込まれました。さらに、スペイン征服時代に、年代記作家で
あるベルナル・ディアス・カスティジョがキューバから持ちこんで、自分でオレンジ
の種をメキシコに初めて植えたと記しています。オレンジだけでなく、グレープ・フ
ルーツTORONJAもメキシコ人はよく食べ、ジュースにして飲みますが、気候が良い
せいで、街路樹で自然になっていてもとても甘いです。我が家では、かずさんが毎朝
絞るオレンジ・ジュースJUGO DE NARANJAが一日のエネルギー源です。
ぶどうUVA: 1524年コルテスが持ちこみ、後にインディヘナに、各自10本
のツルを植えるよう命じたそうです。現在は、バハ・カリフォルニアを中心に大ぶど
う園があり、ドメックDOMEQUE社を代表にメキシコ・ワインも美味しいです。
椰子の実COCO:「椰子の実」の歌のとおり、スペイン人が到着する何千年も前に遠
いアジアの国から漂流してきた果物です。モレーロス州には海がないのに、椰子の実
は庭木となり、街道沿いでも椰子のジュースを売っています。アカプルコの近くのシ
ワタネホZIHUATANEJOで飲んだダイキリ・デ・ココの味が忘れられません。
イチゴFRESA: 17世紀にメキシコに持ち込まれ、19世紀になってから本格
的に消費され始めた果物。メキシコ州などに畑があるそうで、大粒の赤い色がいかに
も美味しそう。でも、実はメキシコの野菜や果物の中であぶないものの筆頭に上げら
れているのがイチゴで、よく消毒して食べなければなりません。
スイカSANDIA: 果物の中でもメキシコ人が大好きなのがスイカ。食べるだけでな
く、描くのが大好きで、画廊やホテルの壁などに、スイカの絵がかけられています。
外側の緑色と果実の鮮やかな赤、その間の白が国旗の3色TRICOLORとなっていて、
メキシコ人にとって思い入れの深い果物です。日本のスイカのようなまん丸いのもあ
りますが、一般的でより安いのは大きな重さ20キロもあるかという楕円形のスイカ
です。メキシコ人は粉末チレやレモンをかけて食べます。また、スイカ・ジュースも
さっぱりとしていて汗をかいた時にはいくらでも飲める気がします。
パイナップルPINA: ピザ、ハンバーグでもタコス屋でも、ハワイアンHAWAIANA
と名が付いたら、パイナップル入りと思っていいでしょう。メキシコ料理で重要な位
置をしめており、その代表がタコス・アル・パストールTACOS AL PASTORの肉の上
で一緒に火に炙られながらグルグルと回っているパイナップルです。時には、缶詰よ
りも安く、1コ10ペソくらいで売られています。