では、明子さんから一言: はじめてメキシコの地を踏んでから早2年。スペイン語
を学ぶために2〜3週間クエルナバカに滞在するという旅も今回が3回目となりまし
た。そして3回目にしてやっとかずさんとかりさんに会うことができました。思って
いたとおり素敵な方たちで、出会えたことを本当に幸せに思っています。
さて、3度目のクエルナバカといってもさまざまな出来事がありました。今回はホー
ムステイ先がセントロからも、通っていた語学学校からもとても遠かった(クエルナ
バカの北部)ので、セントロ以北の景色を多く見られたこと、そしていやがおうでも
一人で長い時間かけてバスに乗って家に帰らなければならないことはよい経験でした。
毎朝、語学学校に行くときに通る軍の施設の前で、軍人気取りで警備にあたる野良犬
や、道路沿いにひしめき合うように並ぶ小さくてカラフルなお店、会うたびにスペイ
ン語と英語で「スペイン語は話せるのか?」と聞いてくる門番の太ったおじちゃん。
長い通学時間も、人間・街中ウォッチングをしていたらあっという間でした。
そして、私が彼らを見ているように、彼らが私を見ている(私が人間ウォッチングさ
れている)こともたびたびありました。そして、そこからびっくりすような出会いが
ありました。
日曜日にカテドラルのミサに出たときのことです。ミサを受けたことがある人はわか
ると思いますが、ミサの中でイエスの体であるパンを司祭にもらいにいくという個所
があり、洗礼を受けている人たちは席を立ち、司祭のもとへ進みます。そのときに、
たいそうかわいい女の子が私の目にとまりました。そして、ミサの後、なんと彼女の
お父さんが私に話し掛けてきたのです。話を聞いてみると、彼女(後でわかったので
すが、彼女の妹やお母さんも)は日本語を勉強しているところで、日本語ではなして
やってほしいというのです。
その翌日、私はこの一家とともに夕食を囲み、再会の約束をして帰路に着きました。
ミサのときに、私と同じように彼女は私の存在に気がつき、友達になりたいと思った
そうです。そして、よくよく話してみると私たちはとても趣味が似ていて、年齢は私
のほうが10歳ほど上ですが、これからも仲良くいろんな話ができたらいいなと思っ
ています。
初めて行った時から、クエルナバカの町は私にす〜っとなじんで、まるで何年も住ん
でいるような気分になります。メキシコ人になったような気分でいると、鏡に映るの
っぺり顔の自分にびっくりしたりもしますが(苦笑)、3度目の旅にして、やっとこ
のメキシコという国、クエルナバカという町が、もう自分にとって遠いところではな
いという実感が持てました。将来的には生活の基盤をメキシコへ移したいのですが、
それまでにスペイン語のスキルを磨きつつ、日本人として日本のことをもっと勉強し
ようと思っています。
実は今回の旅は初めての一人旅で、当初は両親から反対されていましたが、かりさん
とかずさん、そして語学学校の先生方の協力によって実現することができました。
日本に戻り、改めて今回メキシコに滞在できてよかったと思っています。
協力してくださった皆さん、そして私のわがままを聞いてくれた両親に心より感謝し
ます。