
![]() -呑気家族のメキシコ移住計画- |
出版:近代文芸社 石田 かり・著 |
「クエルナバカの碧い空」第64号 #6 本の続編 − 夏休み雑感、 おまけの話: 稼ぐ!夏休みが始まって(息子のNYの学校は6月初旬から始まって9月初旬まで3ヵ月も の夏休みなので、親子共々ウンザリしているのですが・・・)、向いにも隣にも学校 があって囲まれている我が家は、暫時、静かな日々でした。 メキシコの制度がどうなっているのか分からないのは、学校によって、夏休みの日程 がマチマチなことです。娘が通う大学は8月10日にやっと夏休み入り、たった2週 間しかなく、しかも、直前まで決まらず(最初は夏休みは無いと言われた!)、日本 に帰る計画を立てていた娘は、一時は日本行きを諦めたほどでした。結局、学校側が 計画を変更、娘は現在、日本のおばあちゃんの家にいるのですが、毎年来ると分かっ ている年度の変わり目の夏休みを年間行事に入れていない学校の存在は不思議です。 と思ったら、私が日本語を教えているメキシコ人姉妹のお姉ちゃんが今年から入学し たLA SALLEラ・サージェ大学は、早くも8月4日には新学期が始まりましたが、彼 女によると、先生たちが未だにカリキュラムを決定しておらず、時間割が不定期で、 毎週木曜日の午後にある私との日本語のクラスもできるかどうか、その日にならない とわからないそうです。普通の小、中、高校は、8月18日から新学期の予定らしい ですが、ことほど左様に、行き当たりばったりの学校側と、夏休みが終わってもまだ アカプルコで遊んでいる生徒側の家族と、いずれも、どっこいどっこい、ウルサイこ とは言わないのがメキシコ人です。いずれにしても、休暇シーズンはもうすぐ終了。 遊びに行かず、変わった事も起こらなかったこの夏休みの一大エベントは、息子が親 知らずを抜いたことくらいでしょうか。日本語では「親知らず」と呼ばれるこの厄介 な奥歯は、英語でWISDOM TOOTH「知恵の歯」、スペイン語でMUELA DEL JUICIO「判断 の臼歯」と呼ばれています。子供達は、年に一回、かかり付けの歯医者さん、マギー 先生に歯の掃除とチェックを受けていますが、頼んでもいないのに、歯のレントゲン 写真を撮られてみたら、二人ともバッチリ、上下、左右、親知らずがあったのです。 実際には、まだ、どれも生えていないので痛くも痒くもないのですが、マギー先生に よると、息子の方は緊急に抜歯の手術をすべきとの事、下の2本の親知らずが横たわ って内側に向かって生えてきていて、前歯を横から押しているそうです。永久に外へ は生えて来ないので、隣の歯が押されて曲がってしまわないうちに抜歯すべきと言う のです。折角、昨年、矯正ブリッジをして、正しい歯並びになったのに、横から押し てくる親知らずに曲げられては堪りません。しかも、9月になると息子はNYに帰っ てしまうので、夏休み中に手術すべきです。と言うのも、歯科医の料金が日本、アメ リカ、メキシコと格段の差があるのです。 例えば、口の中を写すパノラマ・エックス写真は、日本では約3,202円、アメリカ 12,660円、メキシコ1,630円くらい。抜歯と麻酔の合計料金は、日本は2,788円、 アメリカ38,993円、メキシコは24,200円くらいで、アメリカがダントツに高いの です。(上記の金額のうち、日本、アメリカの値段は、週刊文春4月24日号の記事 中の表から取りました;メキシコは今回かかった値段)。 ついでですが、日本でもアメリカでも、矯正の治療費は高いらしく、日本人でも、折 角メキシコにいるからと、ここで歯列矯正ブリッジをする人が多いです。日本や他の 国の相場はわかりませんが、息子がメキシコで矯正した時には、ブリッジを着ける時 の最初の費用が28,500円くらいで、その後、一年間、毎月のチェック時に3,500円 づつ診察費を払いました。安いのでしょうか? 日本で親知らずがどのような扱いを受けているか分かりませんが(自分の場合を覚え ていない!)、マギー先生は普通の抜歯はする歯科医でODONTOLOGIA、このような大 きな手術はイワユル歯の外科のお医者さんCIRUGIA BUCAL Y MAXILOFACIALがやるそ うで(因みに、矯正の先生はORTODONCIA)す。#5訪問者紹介の里絵さんも言って いるように、メキシコではすぐに歯を抜くという噂があって、私達もぬいたものかど うか随分迷いました。でも、私達はマギー先生を信頼しているし、上記の事情もあり、 抜歯を決意したのでありました。 マギー先生に紹介されたサルガード先生を訪ねました。まだ生えてもいない歯を抜く 手術は一時間半の大仕事となり、無事に親知らずは抜かれました。その後2日間は流 動食だけを食べて、安静にしていること、一週間後の抜糸までは、激しいスポーツも 禁止。退屈して過ごす息子にとっては、水泳教室にも行けず、してもいいのは勉強だ けと言う、思い出に残る夏休みになりました。 閑話休題。夏休みは、静かに過ぎているのですが、日本時間8月3日の夕方、メキシ コ時間では真夜中の3時に、NHKラジオに出演することになり、夜中に起きておし ゃべりしました。チリに住む山口さんという男性と、それぞれの国を紹介する番組で した。最近は、海外に住んだり、旅行する人も珍しくもないでしょうに、この手の番 組が増えているのでしょうか。私達はホームページを持っているので、連絡が来るの ですが、そうでなくても、もっと面白い土地に住んでいる人もいると思います。海外 に住んでいて、出演したい人は、局にご紹介しますので、ご連絡ください。 おまけの話: 稼ぐ! 前に、セントロのボルダ庭園JARDIN BORDAで毎週日曜日に絵を売っているという 話を書きました。それは、今も続いているのですが、何せ売れないのです。今年にな って全滅状態、8月になって、久々、二枚の絵が売れて、大喜びしている状態で、何 とも金儲けは難しい。 でも私だけが売れないのではなく、もっと上手な人も全く売れていないのですから、 不景気も極まれり。人々の財布は空っぽのようです。例えば10ぺソ(約110円) のものでも、「今、持ち合わせがないから・・・」と言われるのですから、どうやっ て生きているのか、心配になるくらいです。 ところが7月から仲間に加わった新参の画家が、「20分であなたの肖像画を描きま す。1枚100ペソ」という看板をかけたら、列が出きるほどの繁盛。見ていて悔し くなります。フランス製のパステルという柔らかなクレヨンでささっと描いて、指で 色をぼかして、「はい100ペソ」はいい商売です。そうしたら、隣で絵を売っていた 若者が、私に、日本語を書いて売ればいいと提案してくれたのです。早速、家で「寿」 とか「福」とか縁起の良い漢字を書いたカードを作りました。これを安く売ると同時 に、「あなたの名前を日本の文字で書きます」という看板を出したのです。 どうでしょう。こちらにも列が出きるほど。私の場合は1枚10ペソの安さですから 好奇心が強くて、新し物好きのメキシコ人が寄って来ないわけがありません。10ペ ソは彼らにとっては大きなお金ですが、そのまた小銭をかき集めて、持って来ます。 メキシコ人の名前は長い!例えば、友人の画家には無料で書いてあげたのですが、彼 女の名前が何と、MARIA DE LOURDES ROSARIO VAZQUEZ NAVARRETEで、ROSARIOまでが 名前で、VAZQUEZからが苗字だそうです。こう長いと、10ペソでもいいかなと思い ますが・・・。 日本のファミコンのカードを山ほど持って見せに来たり、日本に関する質問がいっぱ いあって、なかなか立ち去らない親子がいたり!いつもは間延びする2時間ちょっと の展示・販売ですが、大忙し。久々に大道芸人の心境でした。 しかも、絵と一緒に、客寄せとして、かずさんの蝶MARIPOSAやハチドリCOLIBRIの 写真を展示したら、これまたお隣の画家のレオポルドが、多いに気に入って、かずさ んに、自分の作品の写真撮影を依頼したいと言い出したのです。作品見本を知人に送 りたいのだけれど、彼の作品の良さを、きれいに写真に撮ってくれる人が今までいな かったとの事。レオポルドの作品は、想像画なのに、木の葉の1枚1枚が細かく描か れ、水飛沫も太陽の光も、非常に細密に、写真と見間違うほど、美しくリアルな風景 画や肖像画です。それでも、彼は職業画家ではなく、本職は他にあって、趣味で描い ているそうですから、メキシコ人もたいしたものです。 これがうわさのかずの蝶の写真 ある月曜日にレオポルドの自宅兼アトリエを訪ね、彼が出してくる大作6点を、助手 の私に色々指図しながら、かずさんは自慢のミノルタ・カメラで次々に撮影します。 その日のうちに現像に出して、夕方には出来あがった写真フィルム一本分を届けに行 きました。レオポルドの家では、お母さんやお姉さん、夏休みで遊びに来ている甥た ちまでも集まってきて、みんなで写真を見ます。レオポルドは、自分の絵がそのまま 写真になっていると大喜び。かずさんが要求したギャラの支払いもスムースで、全員 が大喜びの、かずさんのカメラマンとしての初大仕事の稼ぎでした。 表紙に戻る 感想箱へ進む バックナンバー#1 「運転しよう」から:何でもありのメキシコ式運転 #2 「猫」から:猫の獲物はどうする? #3 「免許証」から:ここでは買うんです #4 「仕事をしよう」から:押し掛け助手は大活躍 #5 「仕事をしよう」から:コンサート後のご馳走 #6 「仕事をしよう」から:黒沼邸でのミニコンサート #7 「スペイン語」から:無口な日本人 #8 「免許証から」から:車の所有税 #9 「クエルナバカ」から:蜂鳥 #10 「猫 パートII」から:捨て猫アナスタシア #11 「猫穴」から:アメリカ・ドライブ・転々旅行 #12 「女性」から:老化現象と更年期障害 #13 猪俣猛作曲「クエルナバカの碧い空」 #14 日本へ一時帰国しました/その他 #15 運転したら事故はつきもの #16 私たちの夏休み日記 #17 最近の感動:みんな生きている! #18 ホームページ1周年記念 #19 仕事人「かり」 #20「葛飾諏訪太鼓」の日々 #21 クエルナバカから謹賀新年 #22 薬の話 #23 社交サロンの話 #24 夏時間、ク日比較アンケート #25 母は強し #26 我が家のガーデニング #27 選挙裏話と日ク比較 #28 国際ピアノ・コンクール #29黒沼ユリ子さん邸CASA DE VIOLIN増築祝い−ペット・ロス症候群 #30 2周年記念・シドニーオリンピック・おまけ「スキャンダル」 #31 我が家に棲みつく魑魅魍魎、おまけの話「無料電話」 #32 私達のSEXENIO、おまけの話「歌のクラス」 #33「CREA」取材のコーディネータ初仕事、おまけの話 #34「日本週間」、おまけの話「コーディネータ、プロ宣言」 #35 ニューヨークの白い空、おまけの話「夏時間」 #36 巣立ちの夏 、おまけの話「民宿 かず」 #37悲しい話、おまけ:雑誌TITLE #38健康に自信がありますか?;おまけの話:TELECABLE INTERNET #39 コンサート・デビュー;おまけの話:テレビ番組の取材 #40 夏休み病気特集第二弾;おまけの話:テレビ番組の放送日程 #41 我が家の独立記念日、おまけの話:アメリカ・テロ事件 #42 続編:独立記念日、おまけの話:テロ事件のメキシコの反応 #43 犬を買いませんか? おまけの話:イダルゴ州の温泉 #44 日本メキシコ学院リセオで講演;おまけの話:2001年総括 #45 謹賀新年、 おまけの話:子供達の里帰り #46 ベラクルス珍道中: おまけの話: 月刊誌NOVARK #47 女性についての考察: おまけの話:日本一時帰国のお知らせ #48 一時帰国報告: おまけの話: JAL悟空格安チケット #49 「清流」とサッカーの話: おまけの話: かずの写真館 #50 7年半目の情緒不安定: おまけの話: 癒しのピアノ館 #51 ホーム・コンサート決行;おまけの話:帰ってきた子供達 #52 老人ホーム慰問コンサート; おまけの話:パパ訪問 #53 タマがうちにやって来た。おまけの話:慰問コンサート #54 私の公園デビュー、おまけの話: キャデラック売ります。 #55 売れた! おまけの話:今年一番長い夜 #56 タイ旅行報告、おまけの話:クリスマス・コンサート #57 NY息子救出作戦、おまけの話: レコーディングとラジオ番組 #58 タマ、おまけの話:ラジオ番組 #59 薬害?それともアレルギー、おまけの話:メキシコの苦悩 #60 最近読んだ2冊の本と戦争、おまけの話:リコーダー #61 気になる最新ニュース、おまけの話:最後のミサ #62 メキシコに住むということ、おまけの話: 日曜日も有料に! #63 200歳、200歳 2SIGLOS おまけの話: コンサート |